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俯瞰するニッポン(その32)~都心は緑豊かに日本の中心たる観光地・・・千代田区・皇居の緑」

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東京都心は、意外と緑の多い都市だ。飛行機に乗り、飛び立つ時や降りてくる時にも、そう感じる。

その代表的な場所が皇居である。東京都千代田区1番1号、天皇と皇族が住む場所。外苑を含む面積は約2.3k㎡、千代田区の約2割を占有する。

ここは、江戸時代までは徳川将軍家の居城。その内堀の中に本丸、二の丸、三の丸、西の丸が構成されていた。また、西寄りの部分には「吹上」と呼ばれる庭園もあった。しかし、1657年の明暦大火以降、火除け地となり、更地となった。

現在の宮殿や宮内庁庁舎などは、旧西の丸に位置する。一方、天皇の住まいである御所は、「吹上御苑」に建てられている。双方は、道灌濠で隔てられている。道灌とは、江戸城を築城した戦国武将・太田道灌のことだ。

昨今、一般公開している「東御苑」や春と秋に特別公開する「乾通り」など、皇居の中に入ることが許されるようになった。四季折々、その時季の花々が咲く庭園は、素晴らしい。チャンスがあれば、是非、一度訪れてほしい場所である。

羽田空港南風運用

さて、東京の空の玄関・羽田空港は、発着回数が既に飽和の量に達している。その回数を増やすために、夏場の南風が吹く午後の時間帯に、北側から羽田空港に着陸する南風運用が開始された。その結果、皇居を俯瞰できるようになった。緑青(ろくしょう)色の宮内庁の建物もしっかりと目に入ってくる。禁裏は触れがたい場所でもあり、観てはいけないという気持ちにもなる。

そして、毎年1月2日になると新年の一般参賀が行われる。参賀者は、皇居正門に面する二重橋から入場する。二重橋とは、長和殿に向かい二重橋濠に架かる鉄橋を指す。しかし、手前の石橋を二重橋と思っている人々は少なくない。1614年に木製橋、その後、花崗岩のアーチ橋や鉄橋に変遷し、1964年に現在のものとなった。初代の木製今日の強度を高めるために橋桁を上下二重にしたことが由来だ、現在の鉄橋は二重ではなく、手前の石橋が二つのアーチとなっているため、誤認されている。

皇居は、日本の中心たる場所、ここは、日本を代表する観光地と言っても過言ではない。

世紀の誤認「二重橋」日本一の観光地と言っても過言ではない
世紀の誤認「二重橋」日本一の観光地と言っても過言ではない

寄稿者 観光情報総合研究所 夢雨/代表

(これまでの寄稿は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=181

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