スタートアップ4社による観光回遊促進プロジェクト「MACHI HOP PROJECT(マチホップ・プロジェクト」が11月28日、京都市で取り組みを始めた。
浅草で実施した台東区モデルの検証結果をもとに、観光客が特定エリアに集中するオーバーツーリズムの緩和と、市内全域の回遊促進を図るもの。京都市産業観光局の協力を得て展開する。
MACHI HOP PROJECTは、荷物当日配送のAirporter、手荷物預かりプラットフォームのBounce Japan、旅行計画アプリ「SASSY」のRelyonTrip、現地ガイドサービスのGRACYの4社が連携し、観光行動を分散させる仕組みを提供する取り組み。
京都市では訪日客の急増に伴い、市バスの混雑や生活道路への流入、無断撮影やごみ問題など、住民生活への影響が深刻化している。プロジェクトでは、手荷物預かりスポットの拡充により身軽に移動できる環境を整え、祇園・東山など中心部から、嵐山、京都駅周辺、大原、南禅寺周辺の4エリアへと回遊を促す。
具体的には、手荷物の当日配送と預かりサービスを商業施設やカフェに広げるほか、外国人観光客向けには、GRACYによる現地ガイドサービスも提供し、ローカルな文化に触れる機会を拡大する。
京都市はこれまでも「HANDS FREE KYOTO」や「京都駅デジタルマップ(駅スマ)」など、手ぶら観光施策を進めてきた。