日本政府観光局(JNTO)は12月10日、2024年の「JNTO国際会議統計」を発表した。2024年に国内で開催された国際会議の件数は1,702件となり、前年から1.2倍に増加した。参加者総数も124万1,049人と前年を上回り、このうち外国人参加者は15万8,934人となった。
規模別にみると、外国人参加者が50人以上、かつ参加者総数が300人以上の中・大型国際会議は276件で、全体の16.2%にとどまる。一方、外国人参加者数では10万9,000人と全体の約7割を占めており、国際会議における大型案件の存在感が依然として大きいことがうかがえる。
コロナ禍後の回復基調は続いているものの、2019年との比較では、2024年の開催件数は58.6%、外国人参加者数は82.8%にとどまっている。
分野別では、「科学・技術・自然」と「医学」の2分野が引き続き中心となり、開催件数は1,240件と全体の約7割を占めた。参加者数でも101万4,000人と8割以上に達しており、研究・医療分野を軸とした国際会議の回復が他分野に先行している。
あわせて公表されたICCA(国際会議協会)統計によると、2024年の世界全体の国際会議開催件数は1万1,099件となり、2019年比で76.0%まで回復した。
大陸別ではヨーロッパが6,172件と過半数を占め、アジアは2,041件で18.4%となった。
国・地域別の開催件数では、日本は428件で世界7位となり、前年の363件から17.9%増と、上位10カ国の中で最も高い伸び率を記録した。アジア・オセアニア域内では日本が引き続き首位を維持し、日本、中国、韓国、オーストラリア、台湾の主要5カ国・地域における開催件数1,280件のうち、日本は33.4%を占めた。