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第5回日本サービス大賞にナビタイム「Japan Travel」

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日本生産性本部サービス産業生産性協議会は12月9日、「第5回 日本サービス大賞」の受賞結果を発表し、最優秀賞に当たる内閣総理大臣賞に、ナビタイムジャパンの訪日観光ナビゲーションアプリ「Japan Travel by NAVITIME」を選出した。

全国13都道府県から33件の革新的なサービスが受賞し、観光・地域活性化分野における先進的な取り組みが数多く評価された。

「Japan Travel by NAVITIME」は、訪日外国人観光客向けに観光情報の検索から旅行プラン作成、予約、経路検索、旅行体験の共有までを一つのアプリに集約した観光ナビゲーションサービス。13言語に対応し、月間ユニークユーザー数は約200万人に達し、訪日外国人旅行者の約5割が利用している。

日本全国の鉄道、飛行機、バス、フェリーなどあらゆる公共交通機関の時刻表に対応し、移動の不安を解消するきめ細かな情報提供が特徴だ。利用データの分析を通じて地域の観光資源の発掘や観光動線の最適化にもつなげており、旅行に必要な機能をワンストップで提供する点、地域や観光事業者と連携した共創型の観光プラットフォームとしての価値が高く評価された。

観光関連分野では、国土交通大臣賞に駐車場シェアサービス「アキッパ」を展開するakippaが選ばれた。地域の空き駐車場を有効活用し、観光地周辺の慢性的な駐車場不足や交通渋滞の緩和につなげる仕組みで、マイカー観光の利便性向上と地域交通の円滑化に貢献している。

登山を共助で楽しく安全に

同じく国土交通大臣賞には、登山アプリ「YAMAP」を展開するヤマップも選出された。登山者同士の位置情報共有や遭難時の安全確保など、共助の仕組みを備えたサービスで、登山観光の安全性と裾野拡大を支えている。

地方創生大臣賞では、山形県の鶴岡市立加茂水族館が、クラゲ展示を核とした独自性の高い運営と地域一体の観光拠点づくりで評価された。世界有数のクラゲ展示数を誇り、庄内地域を代表する観光資源として国内外から集客している。

沖縄県では、県民や観光客向けのおでかけ支援サイト「ちゅらとく」を運営するパムローカルメディアが受賞し、観光施設や体験プログラムの割引情報発信を通じて、観光消費の底上げに寄与している。

北海道では、北海道ボールパークFビレッジを核とした「共同創造空間」を展開するファイターズ スポーツ&エンターテイメントが選ばれ、スポーツと観光、交流を融合させた新たな地域拠点づくりが評価された。

愛媛県からは、しまなみ海道の魅力を世界へ発信するサイクリング支援サービスを展開する「わっか」が受賞し、サイクルツーリズムの国際的な拠点形成を後押ししている。

優秀賞では、観光や旅行と親和性の高いサービスも数多く選ばれた。ecboの「エクボクローク」は、スマートフォン一つで駅や商業施設などの空きスペースに荷物を預けられるサービスで、観光客の手ぶら移動を実現している。

「おてつたび」は、旅行者が地域で短期間の仕事を手伝いながら滞在する仕組みを提供し、人手不足に悩む観光地と旅を結び付ける新しい人流を生み出している。

トラストパークの「車泊」は、車中泊と着地型観光を組み合わせた観光DXサービスで、キャンピングカーや車中泊需要の高まりを背景に、新たな滞在スタイルを地域に広げている。

このほか、地域資源と体験型観光を結びつける動きや、移動、宿泊、荷物預かりといった旅行インフラを支えるサービスが多数受賞し、観光分野におけるサービスイノベーションの広がりが鮮明となった。

第5回の応募件数は768件と高水準を維持し、審査では顧客から見たサービスの価値、提供の仕組みの完成度、成果、社会への波及効果などが総合的に評価された。

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