JTB(山北栄二郎社長、東京都品川区)はこのほど、グローバル人材事業やアジア語のソリューション事業を展開するゴーウェル(松田秀和社長、東京都中央区)と「高度外国人財採用伴走RPO」を結んだ。ゴーウェルが外国籍の採用に関するアドバイザリーから母集団形成、人選までを一気通貫で伴走し、企業のグローバル採用体制づくりを支援する。(写真:JTBの大八木勢一常務執行役員=左とゴーウェルの松田秀和社長)
JTBグループは近年、世界大手の観光産業メディアNorthstar Travel Group社の買収や、アラブ首長国連邦・ドバイ支店の設立など、グローバル展開とビジネスモデルの変革を積極的に進めている。人材領域でも、新卒・キャリアを問わず多様な人材が活躍できる環境づくりを推進し、持続的な企業価値の創出を目指す。
今回の取り組みは、日本を含む世界発着の旅行事業や、海外DMC事業を強化し、現地市場やグローバル市場で存在感を高めるため、新しい企業文化を内側からともに創る仲間を迎えるもの。新卒でもグローバルコースを新設し、JTBグループを牽引できる人材育成も強化していく。
JTB人事担当CHROの大八木勢一常務執行役員は「グローバル採用体制の強化は、外国籍の人財を受け入れるだけではなく、“多様な人財と共創し、新たな交流を創造できる人財の採用と育成”。今後の企業成長には、人財の多様性が表層的な演出で終わらず、企業文化のコア・バリューとなる設計にできるかどうかが問われる。ゴーウェルとの協業は、JTBグループそのものを再構築する挑戦」とコメントしている。