エイチ・アイ・エス(HIS)は12月12日に開催した決算説明会で、新社長となる澤田秀太取締役 上席執行役員/HIS JAPAN ヴァイスプレジデントが登壇し、足元の事業環境を踏まえた今後の経営方針と成長戦略について説明した。次期中期経営計画を見据え、テクノロジーと人材を軸とした取り組みの方向性や、グローバル事業の位置付けなどに言及した。
2025年10月期を「次期中期経営計画に向けた0年度」と位置付けたうえで、「AIを含むテクノロジーを軸に、取り組みをさらに加速させていく必要がある」と述べた。一方で、HISの競争力の源泉として、商品企画力やホスピタリティ、現地での体験コンテンツ造成といった人的要素を挙げ、「テクノロジーと人の力を組み合わせていくことが重要だ」との認識を示した。
グローバル事業については、海外拠点を横断的につなぐ体制づくりを進めていく考えに言及した。日本発海外旅行、訪日旅行、海外現地法人の事業を個別に捉えるのではなく、グループ全体としての連携を強化し、商品造成や販売のあり方を見直していく方針を示した。
また、人材に関しては、「変革を進めるうえで人の力は不可欠」と述べ、多様な人材が活躍できる環境づくりの重要性を強調した。AIなどによる業務効率化を進める一方で、社員一人ひとりの挑戦機会や成長を重視し、組織としての対応力を高めていく考えを示した。
具体的な数値目標や成長戦略については、「次期中期経営計画の中で示していく」とし、「来期中に公表する予定だ」と述べるにとどめた。
HISは同日、2025年10月期の連結決算として、売上高3,731億円、営業利益116億円、経常利益113億円を発表している。