【New!トップページ新着コメント欄追加】 学び・つながる観光産業メディア

教育×競輪、玉野競輪場を学びの舞台に親子向け体験イベント

コメント

日本初のスタジアム一体型ホテル「KEIRIN HOTEL 10 by 温故知新」(岡山県玉野市)は11月23日、併設する玉野競輪場を舞台に、岡山県在住の親子を対象とした体験イベント「キミの『できた!』を見つけよう 競輪選手体験ツアー」を開催した。体験型家族旅行サービス「Family Trip」(運営:天満屋)と連携し、競輪という日本発祥スポーツを通じて、子どもの成長や学びを促す新たな取り組みに挑戦し続ける。

現役選手と触れ合い、競輪場の「裏側」を体験

当日は、通常は一般公開されていない競輪選手の控室やトレーニングルーム、実況席、選手入退場ルートなどを巡るバックヤードツアーを実施。現役で活躍する7名の競輪選手との交流も行われ、子どもたちは間近でプロスポーツの世界に触れる貴重な機会となった。KEIRIN HOTEL 10本館2階のギャラリーでは、選手が実際に使用するジャンプ測定器を用いた体験も実施。自分の記録を測定するプログラムに、会場は大いに盛り上がりを見せた。

傾斜30度のバンクを体感、迫力ある走行体験も

玉野競輪場の競走路(バンク)では、約30度の傾斜面に立つ体験を実施。想像以上の高さと迫力に、参加者から驚きの声が上がった。さらに、自転車で実際のレースコースを走行する体験に加え、競輪選手の走行を間近で見学する演出も行われ、通常は外側からしか見られない走行を内側から体感できるプログラムに拍手が沸き起こった。

「できた!」を可視化する非認知能力向上の仕掛け

本イベントでは、Family Tripが重視する「非認知能力」の育成を目的に、子どもたちの前向きな行動や思いやりを評価する仕組みを導入。達成感や成長が見られた場面で、親や選手から「できた!シール」が手渡される仕掛けが用意された。

シールを貼る台紙は、玉野市の特産である黒鯛のうろこをモチーフにしたデザインで、シールが増えることで達成感を視覚的に実感できる構成となっている。見学時に周囲へ配慮する行動や、自発的な気遣いが評価される場面も多く、親・選手・子ども同士の学びの循環が生まれた。

参加者から高い満足の声

募集定員20名に対し30名以上の申し込みがあり、イベントへの関心の高さがうかがえた。参加者からは「親自身も初めて競輪場を訪れ、学びが多かった」「子どもが終始わくわくしていた」「帰宅後に自転車の構造を調べるほど刺激を受けていた」などの声が寄せられた。

地域資源を活用した「学びの観光」へ

KEIRIN HOTEL 10は、競輪場という地域資源を活用し、宿泊・観光・教育を掛け合わせた新たな価値創出を目指している。今回の取り組みは、スポーツ施設を単なる観戦の場にとどめず、学びと体験のフィールドへと拡張する好例となった。今後も、地域と連携した体験型プログラムの展開が期待される。

/
/

会員登録をして記事にコメントをしてみましょう

おすすめ記事

/
/
/
/
/