西オーストラリア州政府観光局はこのほど、2026年3月に開催されるAFC女子アジアカップオーストラリア2026**において、サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」が出場するグループステージ日本戦の全試合を、西オーストラリア州の州都パースで実施すると発表した。開催に向けては、大会を記念して先住民アボリジナルのアーティストと地元壁画作家がコラボレーションした高さ約17mの壁画を市内に設置するなど、大会を盛り上げる
大会のグループCはパースで集中開催され、日本は3月4日にチャイニーズ・タイペイ、7日にインド、10日にベトナムと対戦する。会場はいずれも、市中心部からアクセスしやすい「パース・レクタンギュラー・スタジアム」で実施される。
世界大会予選を兼ねる重要局面
同局によると、本大会は2027年にブラジルで開催されるFIFA女子ワールドカップ2027のアジア最終予選と、2028年のロサンゼルス2028オリンピックに向けたアジア2次予選を兼ねる位置付け。なでしこジャパンにとって、国際舞台への出場権を左右する重要な戦いになるとしている。
日本サポーターの来訪に期待
発表に合わせ、日本サッカー協会(JFA)の佐々木則夫女子委員長のコメントも紹介。「自然と多様な文化に恵まれたパースで、アジア最高峰の戦いが行われることは、選手やファンにとって特別な経験になる」とし、現地応援と観光の両立を呼び掛けた。
壁画や直行便で受け入れ態勢
西オーストラリア州政府観光局は、大会開催を記念し、先住民アボリジナルのアーティストと地元壁画作家が手掛けた高さ約17mの壁画をパース中心部に設置したことも明らかにした。出場12カ国のスター選手が描かれ、大会期間を通じて街を盛り上げるという。
南半球の初秋にあたる3月のパースは、温暖で過ごしやすい気候。日本からはANAの成田―パース直行便が運航され、時差も1時間と観戦旅行に適した条件がそろう。同局は「大会観戦とあわせて、西オーストラリアならではの自然や食文化も楽しんでほしい」と、日本からの来訪に期待を寄せている。
