アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)は2026年1月8日、9月30日に誕生したエンペラーペンギンの赤ちゃんが1月8日に生後100日を迎えることを記念し、「さわって、しって、みまもる」をテーマにした特別イベントを同日開催する。節目の成長を振り返るレクチャーのほか、赤ちゃんにとって初めてとなる運動場でのお散歩を一般公開する。
100日齢を祝う特別企画 綿羽のタッチ体験も
イベントは1月8日10時15分〜11時、海獣館2階で実施。参加は無料(入園料・駐車料別途)。当日は100日にちなんだ「100」の形の氷を育雛スペースに設置するほか、飼育スタッフによる成長レクチャー、初めての運動場散歩、卵殻や綿羽(幼羽)に触れられるタッチ体験などを行う。動物の体調により、内容が変更・中止となる場合もある。
現在見られる灰色の綿羽姿は、1月上旬頃までの期間限定。換羽が進むと「亜成鳥」となり、今後はプールでの遊泳練習にも挑戦する予定だという。
体重は12.4kgに成長 ライブ配信は100日で一区切り
赤ちゃんは2025年9月30日孵化。出生時体重295.9gから、12月30日時点(91日齢)で12.4kgまで成長した。性別は生後1年頃にDNA判定を行う予定。誕生直後から公式YouTubeで実施してきた毎日のライブ配信は、1月8日をもって一区切りとなる。配信は約60分間で、時間帯はランダム。施設側は「これまで見守ってくださった皆様に感謝したい」としている。
世界最大のペンギン 「最も過酷な子育て」とされる営み
エンペラーペンギンは南極大陸に生息する世界最大のペンギンで、体長約120cm・体重約40kgに達する。氷原の真冬に繁殖し、オスが絶食状態で約2カ月間卵を抱き続けるなど、その生態は「世界で最も過酷な子育てをする鳥」として知られる。アドベンチャーワールドは国内最多となる8種類・約500羽のペンギンを飼育し、世界的にも希少なエンペラーペンギンの繁殖にも成功している。
ピングー45周年コラボ企画も開催中
園内では現在、世界的キャラクター「ピングー」の誕生45周年を記念したコラボ企画「PINGU(TM)’s SMILE PARTY in ADVENTURE WORLD」を開催中(〜2026年2月28日)。センタードームや海獣館を会場に、ペンギンと触れ合いながら楽しめる展示や企画を展開している。
同園は「いのちを見つめ、問い続ける」パークポリシーのもと、SDGsの理念を踏まえた取り組みを推進。来園者に動物との共生や自然環境への理解を深めてもらう場づくりを進めている。