坂口商事(坂口優子代表、登記面=石川県輪島市)は2025年12月25日、金沢地裁輪島支部から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約18億円。
同社は1935(昭和10)年6月創業、60(昭和35)年5月に法人改組された。当初は輪島駅前で食堂を運営し、72年には同駅前に「輪島ステーションホテル」を開業した。
その後、90年には輪島朝市通り近くに日本料理店「のと吉」をオープンして事業の拡大をはかり、94年6月期には年間収入高約2億2000万円を計上していた。
しかし、のと鉄道の一部廃線や、同業者の進出に伴い主力のホテル事業が低迷し、2014年にホテルの営業を休止。その後は、「のと吉」のみの運営となるなか、新型コロナの影響に加え、24年元日に発生した能登半島地震で店舗が倒壊し、それ以降休業を余儀なくされていた。
この間、出張料理や工事関係者の社員食堂などの活動を続けながら事業の再開を模索していたものの、「過去の設備投資などに伴う借入金の負担が重く、事業の継続を断念した」(帝国データバンク)としている。
なお、25年に「輪島ステーションホテル」は公費解体されたほか、現在、代表親族が個人事業主として「のと吉」の再建を進めているという。
情報提供 旅行新聞新社(https://www.ryoko-net.co.jp/)