日光自然博物館と東武トップツアーズは1月28日、資本提携を機に奥日光エリアにおける連携を強化し、「国際エコリゾート日光」の実現に向けた取り組みを本格化させると発表した。両社はそれぞれの専門性と資源を連携活用し、自然環境の保全と観光振興を両立させる持続可能な観光地づくりを目指す。
日光自然博物館は、日光国立公園の自然・文化の発信拠点として、県立日光自然博物館や中禅寺湖畔国際避暑地記念施設などの指定管理運営を担ってきた。一方、東武トップツアーズは東武グループの一員として、旅行事業を通じた日光地域の観光振興や、環境配慮型旅行商品の造成に取り組んでいる。
奥日光エリアでは現在、脱炭素先行地域として再生可能エネルギー導入やEV・自動運転バスなど次世代モビリティの社会実装が官民一体で進む一方、観光人材不足や高付加価値な着地型コンテンツの不足、季節による繁閑差といった課題も顕在化している。今回の提携は、こうした地域課題への対応を加速させる狙いがある。
今後、両社は①ガイド人材の育成と高付加価値コンテンツの造成、②脱炭素先行地域への貢献と持続可能な地域づくり、③観光拠点整備と地域価値創造のハブ機能強化の三つを柱に共同事業を展開する。インバウンド対応力を備えたネイチャーガイドの育成や、英国・イタリア大使館別荘記念公園などの歴史資産を活用した着地型コンテンツ開発、EVバス導入を軸とした「脱炭素観光モデル」の確立などを進める方針だ。
また、日光自然博物館を核に二次交通の整備や回遊性向上を図り、滞在時間の延長と地域内消費の拡大を通じて、奥日光エリア全体の持続的発展につなげるとしている。
日光自然博物館の仁平康介代表取締役は「旅行のプロフェッショナルとしての視点とノウハウが加わることで、情報発信力と企画力の向上が期待できる」とコメント。東武トップツアーズの百木田康二社長は「ゼロカーボンシティ実現を目指す奥日光の取り組みに賛同し、インバウンド誘致や公共交通利用促進を通じて地域課題解決に貢献したい」と述べた。