滋賀県大津市の琵琶湖汽船(金澤一徳社長)と、おごと温泉の旅館などで構成するびわ湖雪見船協議会(池見喜博会長)は2月1日(日)、冬の琵琶湖を南北に縦走する恒例の「雪見船クルーズ」の運航を開始した。28日(土)までの土・日・祝日に、同市の大津港などと長浜市の長浜港を1日1往復する。
同クルーズは1983年に始まり、今回で42回目を迎える冬季の目玉観光商品。におの浜観光港、大津港、おごと温泉港と、湖北エリアの長浜港を結び、大津港―長浜港間の所要時間は片道約2時間20分。天候に恵まれれば、湖上から雪化粧をした比良山系の絶景が楽しめる。
乗船料は片道が大人4500円、子供2250円、往復が大人8000円、子供4000円。におの浜観光港とおごと温泉港は予約がある場合のみ発着する。
使用船舶は、バイオディーゼル燃料対応機関を備え環境に配慮した高速船「メグミ」(他の船舶で運航する場合あり)。オープンデッキや多目的ラウンジを備え、幅広いニーズに対応する。船内ではガイド役として「アッキー」が同乗し、航路周辺の見どころを案内する。事前予約制の「雪見船特製弁当」(1800円)も販売。昨年好評だった雪見船限定の御船印は、今季も乗船客にプレゼントする。
運航開始を前にした1月31日(土)、報道関係者向けの試乗会が行われた。協議会の池見会長は「雪見船は42回目を迎える歴史あるクルーズ。最近は船に乗ってゆっくり移動する体験が少なくなっているが、改めて船旅の魅力を発信したい。琵琶湖は日本一広い湖で、大津と長浜では景色が一変する。その変化こそが雪見船の魅力であり、滋賀県の魅力。今年は大河ドラマ放送に合わせ、長浜ではドラマ館も開設されている。散策とあわせて楽しんでほしい」とあいさつした。

琵琶湖汽船の金澤社長は「冬の閑散期対策として始めた雪見船が42回目を迎えた。1月17日にNHKの「ブラタモリ」で琵琶湖が特集されて以降、問い合わせが増えており、番組で紹介された内容に最も近いコースがこの雪見船。多くの方に乗船いただき、周辺観光も楽しんでもらいたい」と期待を寄せた。
試乗会では、大津港を出航後、北へ進むにつれて外の景色が次第に白く変わっていく様子が印象的だった。湖岸や山々に雪が積もり、長浜に近づくにつれて冬の深まりを実感。長浜の市街地では、除雪された雪が道路脇に積み上げられ、大津市内とは異なる空気感が漂っていた。
到着した長浜港では歓迎セレモニーが行われ、長浜観光協会の前川和彦会長と長浜観光PRキャラクター「ひでよしくん」がお出迎え。前川会長は「長浜は雪が魅力的な地域だ。しんしんと降る雪の美しさや、特徴的な盆梅の魅力をもっとPRしていきたい。今年は大河ドラマで盛り上がると思うが、長浜だけに限らず、竹生島や大津市などと連携を強化していきたい」と話した。
例年、その後は長浜で開催される盆梅展が視察先となるが、今年は大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送に合わせ、長浜別院大通寺で開設されている大河ドラマ館を見学した。館内では番組の撮影で使用した衣装や小道具の展示、同館限定のインタビューやメイキング映像の放映などがあり、ドラマの世界観に浸れる空間だ。

情報提供:旅行新聞新社(https://www.ryoko-net.co.jp/)