「浮世絵まち歩きガイドツアー+版画体験と工房見学」で江戸文化を五感で体感
東京都・向島エリアにおいて、江戸文化を体感できる新たな観光体験プログラム「浮世絵まち歩きガイドツアー+版画体験と工房ショップお買い物」が誕生した。本プログラムは、歴史ある浮世絵文化と現代の職人技術を融合させ、街歩き、版画制作体験、工房でのショッピングを一体化した複合型の文化体験コンテンツであり、訪日外国人観光客および国内の文化志向層を主なターゲットとしている。東京で人気のスポットである浅草や東京スカイツリーから徒歩圏という立地にありながら、江戸の面影を色濃く残す落ち着いた街並みと職人文化が共存する点が大きな魅力である。

江戸から続く「職人の町」向島という地域性
向島は、江戸時代より隅田川東岸に広がる職人の町として発展してきた歴史を持つ。版画、屏風、和紙、建具、表具など多様な手仕事の文化が息づき、現在でも個人工房や家族経営の工芸店が点在する。大規模な観光地とは異なり、職人と来訪者の距離が近く、制作の現場や道具、技法に直接触れることができる環境は、国内外の文化志向の旅行者にとって希少な体験価値となっている。本プログラムは、そうした向島ならではの「職人文化の集積地」という地域性を生かし、歩きながら江戸文化の背景を知り、実際に創作に触れ、作品を持ち帰ることができる一連の流れで構成されている。
浮世絵の風景を巡るまち歩きと版画摺り体験
体験は、東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー駅」周辺を起点とし、隅田川沿いの歴史的景観を巡る約60分のガイド付きまち歩きから始まる。曳舟川跡、東京ミズマチ、隅田公園、墨堤、牛嶋神社など、浮世絵の題材にもなった景観を巡りながら、江戸の風景と現代都市の融合を体感する。街歩きの後は、地域の工房へ移動し、実際の木版を用いた浮世絵版画の摺り体験を行う。


北斎「グレートウェーブ」とジャポニズムの魅力
木版画体験では、世界的に人気の高い葛飾北斎作の浮世絵「グレートウェーブ(The Great Wave)」の図柄を再現するプログラムを用意。19世紀後半以降、欧米の芸術家やコレクターに大きな影響を与えた“ジャポニズム”の潮流はいまなお海外で根強い人気を誇り、日本美術への関心の高まりが本体験の魅力をさらに後押ししている。参加者は伝統的な3色摺りまたは6色摺りを選択でき、色の重なりや和紙の質感を体感しながら、自らの手で作品を完成させることができる。完成した版画は持ち帰りが可能で、旅の記憶を形として残すことができる点も特徴である。体験後は、併設された工房ショップにて職人の手による版画作品や和紙製品、関連工芸品の購入も可能であり、「創る・知る・持ち帰る」を一体で味わえる文化体験となっている。

都内唯一の屏風専門店「片岡屏風店」という拠点
集合場所および体験拠点となるのは、1946年創業の都内唯一の屏風専門店「片岡屏風店」。製造から販売まで一貫して手がける老舗であり、店内に併設された「片岡屏風ギャラリー」では、これまでに制作された多彩な屏風作品を一堂に見ることができる。大型の金屏風から贅沢に金箔を施した金彩屏風、モダンアートとのコラボレーション作品、記念や思い出を仕立てるメモリアル屏風まで、伝統と革新が融合した数々の作品が展示されている。また、各種屏風制作の相談にも対応しており、日本の伝統工芸が現在も進化し続けている姿を間近で体感できる場となっている。

文化継承と地域活性を両立する観光モデル
本プログラムは、地域の伝統工芸の担い手不足や収益機会の減少といった課題に対し、観光と文化体験を結びつけることで職人の収益向上と技術継承を図ることを目的として企画された。少人数制で質の高い体験を提供することで、文化理解の深化と地域経済の活性化を同時に実現する新たな観光モデルとして期待されている。
【お問い合わせ先】
一般社団法人 墨田区観光協会
TEL:03-5608-6951
FAX:03-5608-7130
E-MAIL:e-fukazawa@visit-sumida.jp
担当:深澤 瑛利子(FUKAZAWA ERIKO)
※本プログラムは英語での対応も可能です。
※価格、日程、体験内容の詳細については上記までお問い合わせください。
【参考情報】
片岡屏風店 公式ホームページ
https://www.byoubu.co.jp/
取り組み紹介 Facebook ページ
https://www.facebook.com/GoldenScreenArtisanCulture