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デイブレイクがシンガポールで冷凍寿司を初披露、ホテル業界の人手不足・物流課題解決へ

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特殊冷凍ソリューション事業を展開するデイブレイク(東京都品川区)は2026年1月、シンガポールで開催された現地ホテル向け食品提案会に出展し、日本国内で製造した冷凍寿司を初披露した。米国への輸出実績を持つ冷凍寿司。シンガポール市場でも品質面で高い評価を受け、ホテル業界が抱える人手不足や物流課題に有効な解決策を提案する。

提案会はシンガポール国内のホテルやレストラン関係者を対象に1月末に開催。観光・ビジネス双方で成長を続ける同国において、新たな販路開拓と需要創出を目的に、現地シェフやオーナー向けに試食と商品説明を行った。シンガポール市場に向けた本格的な冷凍寿司の提案は今回が初となる。

現地では「冷凍寿司は美味しくない」という従来のイメージが根強い一方で、試食後には「先入観が払拭された」「悔しいほど美味しい」「十分に商品として成立する」といった声が寄せられ、品質の高さが評価された。

シンガポールのホテル業界では観光需要の拡大に伴い人手不足が深刻化しており、特にシェフ不足が大きな課題となっている。デイブレイクは当初、ビュッフェ用途での完成品提供を想定していたが、現地ではライブキッチンの導入が進んでおり、人員削減効果は限定的であることが判明。その一方で、冷凍シャリ玉などの半加工品としての提供や、深夜・早朝のルームサービスへの活用が有効であるとの手応えを得た。シェフ不在の時間帯でも解凍するだけで本格的な寿司を提供できる点は、「24時間対応」というホテル共通の課題に対する現実的な解決策として高く評価された。

また、現地特有の交通事情により配送コストが高騰している点に対しても、冷凍によるまとめ輸送・保管は配送回数の削減につながるとして、物流面でのメリットも認識された。冷凍寿司は単なる代替食品ではなく、オペレーション効率化と品質維持を両立するツールとして位置付けられつつある。

同社の冷凍寿司は、特殊冷凍機「アートロックフリーザー」の技術と独自レシピの融合により開発。温度変動リスクのある長期輸送でも品質を保ち、解凍後も握りたてに近い味わいを再現できる点が特長だ。2025年には米国の日系スーパー「ミツワマーケットプレイス」で販売を開始し、日本発の冷凍寿司として初めて米国小売市場で定番導入されるなど、海外展開も進んでいる。

今後は今回の提案会で得たネットワークを活用し、ホテルに限らず寿司職人が不在のレストランなどにも販路を拡大する方針。特殊冷凍技術を活用した食品ソリューションの提供を通じ、海外の飲食業界が抱える人材・物流両面の課題解決を図る。

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