高速バス「WILLER EXPRESS」を運行するウィラーエクスプレス(東京都江東区)は、運転士の技術や知識、接遇力を競う社内コンテスト「トップガンコンテスト2025」の決勝戦を1月23日に実施し、全国約300人の運転士の中から2025年の最優秀者を決定した。(写真中央はトップガンを獲得した山本さん)

コンテストは、同社が「ハイウェイパイロット」と呼ぶ運転士が運転技能や安全意識、接客対応を競い合い、相互に学ぶことでサービス全体の質向上を図ることを目的としている。今回は各営業所を代表する12人が予選に進み、厳正な審査を経て3人が決勝に進出した。
予選では、実際の高速バス車両を使用し、車両点検、お客様対応、運転技能の3項目で審査した。限られた時間内での安全点検や、出発時刻に間に合わない可能性のある利用者への対応、狭い車間での走行や正確な停車操作など、実務を想定した課題に取り組んだ。

1月23日に大阪市内で行った決勝には、ウィラーエクスプレスやグループ会社、提携バス会社の関係者ら約100人が来場した。座学による知識試験に加え、高速道路上で追突事故が発生した想定でのイレギュラー対応審査を実施し、乗客への声掛けや安全確保、冷静な判断力などを総合的に評価した。
その結果、東京営業所所属で運転士歴8年の山本巧さん(48)が優勝し、「トップガン」に輝いた。山本さんには優勝トロフィーと賞金100万円が授与された。審査員からは、緊急時でも落ち着いた対応と利用者一人ひとりへの配慮が高く評価された。
山本さんは、前職で販売業に従事しており、高速バス運転士の高度な技術力と強い責任感に憧れ、「お客様の安全な移動を支えたい」という想いからバス運転士を志した。優勝インタビューでは、「怪我をされている人がいないかどうかなど、安全を最優先に考える行動を常に取るよう心がけています。いろんなプレッシャーがある中でも、その瞬間に自分が何を最優先にすべきかを考え、行動できたと思います」と述べた。
また、同社の平山幸司社長は、「業界全体で人手不足が深刻化する中、バス運転士のイメージを一新したいという想いから2024年に運転士の呼称を『ハイウェイパイロット』へと変更し、あわせて給与面をはじめとした改善にも取り組んできました。今後も『安全とサービスを両立した、ワンランク上の運転士』が全国で活躍することを期待しています」とコメントした。