東京二期会は2月12日から15日まで、東京文化会館大ホールでロイヤル・オペラ・ハウスとの提携公演「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」を上演する。
公演は英国ロイヤル・オペラ・ハウスとの初の提携による新制作。演出はダミアーノ・ミキエレット。ローレンス・オリヴィエ賞を受賞した同プロダクションが日本初登場となる。
マスカーニ作曲「カヴァレリア・ルスティカーナ」とレオンカヴァッロ作曲「道化師」は、いずれも19世紀末イタリアのヴェリズモ・オペラを代表する作品で、世界的にも二本立てで上演されるのが通例だ。
上演時間が比較的短いことに加え、南イタリアの村社会を舞台に愛憎や嫉妬が悲劇へと転じる構図が共通しているため、親和性の高い組み合わせとして定着している。
今回のミキエレット演出では、二作を単なる連続上演ではなく、同一の村を舞台にした一つの物語として再構築。パン屋や集会所といった日常の風景を共有し、登場人物が作品をまたいで交錯する構造を採る。後半の「道化師」に前作の人物が登場するなど、二つの悲劇が同じ共同体の中で連鎖する様相を描き出す点が特徴だ。19世紀ヴェリズモの世界を、20世紀イタリア・ネオレアリスム映画の質感で再解釈する現代的な舞台となっている。

指揮はアンドレア・バッティストーニ。スカラ座最年少デビューを果たし、欧州主要歌劇場で活躍するイタリアの指揮者で、東京二期会とは2012年「ナブッコ」以来の協働となる。管弦楽は東京フィルハーモニー交響楽団、合唱は二期会合唱団、児童合唱はNHK東京児童合唱団が担う。
公演は12日18時、13日から15日は各日14時開演の全4回。日本語字幕付き原語(イタリア語)上演で、上演予定時間は休憩1回を含め約2時間45分。チケットは全席指定でS席22,000円からE席3,000円まで。学生席や39歳以下向けのU39席も設定する。
二つの名作を一体化した構造で提示する今回の舞台。愛と嫉妬が渦巻く現実生活、ヴェリズモの世界が、現代的な視点で立ち上がる。