愛知県稲沢市の張大國霊神社(国府宮)で3月1日、伝統神事「国府宮はだか祭(儺追神事〈なおいしんじ〉)」が行われる。奈良時代に起源を持つとされ、約1250年にわたり受け継がれてきた厄よけ行事で、尾張地方に春の訪れを告げる祭りとして知られる。
神事は旧暦正月13日に執り行われ、褌に白足袋姿の数千人の裸男が参加する。参拝者は氏名や願い事を書いた「なおい布」を笹に結び、裸男が担いで奉納する。奉納の終盤には水かけが始まり、厄を一身に背負う「神男」が参道に姿を現す。
神男に触れることで厄が落ちるとされ、裸男たちが押し寄せる激しいもみ合いが繰り広げられる。この一連の約60分間が神事の最大の見どころとなる。神事は午後3時ごろ始まる。
当日は、尾張近郊から奉納される約4トンの巨大な「大鏡餅」も拝殿に供えられる。神事翌日の午前8時から切り分けて頒布され、食べれば無病息災になるとの言い伝えから、多くの参拝者が求める恒例行事となっている。