国際航空運送協会(IATA)が1月29日に発表した2025年通年の航空旅客市場データによると、世界の旅客需要(有償旅客キロベース)は前年比5.3%増となり、堅調な伸びを示した。
供給座席数も5.2%増となったが、搭乗率は83.6%と過去最高を更新し、需要の強さが続いている。
国際線需要は7.1%増と国内線の2.4%増を上回り、国際旅行の回復が引き続き市場を牽引した。国際線の搭乗率は83.5%と過去最高となり、航空会社の運航効率は高水準にある。
一方で、IATAは航空機供給の遅れやサプライチェーンの混乱などを背景に、航空会社の供給力不足が依然として課題となっていると指摘。旺盛な需要が続く一方で、機材不足などの制約が市場の拡大余地を抑えていると分析した。
IATAのウィリー・ウォルシュ事務総長は、コロナ後の急回復期を経て航空需要の伸びは長期平均に近づいてきたとしたうえで、今後の成長には供給網の正常化や脱炭素化への対応が不可欠だと強調した。
地域別では、アジア太平洋地域の国際需要が10%超の伸びを示すなど最も高い成長を記録し、世界的な航空需要の拡大を支えた。
2026年の世界の旅客数は、初めて50億人を超え52億200万人に達する見通し。