埼玉県滑川町にある国営武蔵丘陵森林公園の「梅林」で、約100品種・約400本のウメが2月20日に見頃を迎えた。見頃は3月中旬頃まで続く見込みで、2月末頃には梅林全体が最盛期を迎えると予想されている。1月下旬から咲き始めた早咲きの紅梅に続き、中咲き・遅咲きの品種が順次開花。品種数が多いため長期間にわたり花景色を楽しめるのが特徴だ。白、桃、紅の花々が織りなす彩りと、梅林全体に漂う上品で甘い香りが、春の訪れを感じさせる。
「春告げ草」と呼ばれるウメ
ウメはバラ科サクラ属の落葉樹で、中国原産。丸い花弁の一重咲きや八重咲きなど多彩な表情を持ち、古来より親しまれてきた。サクラより一足早く咲くことから「春告げ草」とも呼ばれ、「万葉集」では100首以上が詠まれている。奈良時代にはすでに栽培され、当時はウメの花見が主流だったと伝わる。梅林は南口から徒歩約10分、約2万平方メートルの広さを誇る。見頃は天候により前後する可能性がある。
黄色が映える福寿草も
梅林では、明るい黄色の「福寿草(フクジュソウ)」も観賞できる。約5,000本が植栽され、見頃は2月下旬頃まで。気温が上がる日中に花を開く性質があるため、晴天時の来園がおすすめだ。紅白のウメと福寿草の黄色が共演する、早春ならではの景色が広がる。
早春散策MAPを配布
園内では、早春の花々を紹介するセルフガイド「早春散策MAP」を3月末頃まで配布中。カタクリやオオミスミソウなど、この時期ならではの花も紹介しており、散策のお供に活用できる。
全国初の国営公園
国営武蔵丘陵森林公園は、明治百年記念事業の一環として開園した全国第1号の国営公園。東京ドーム約65個分の広さを誇り、日本最大級のエアートランポリン「ぽんぽこマウンテン」や木製アスレチック「冒険コース」、全長約17kmのサイクリングコースなど、多彩な施設を備える。
春の気配が色濃くなる園内で、香りと彩りに包まれるひとときを楽しみたい。