千葉県房総半島の南部に位置する館山市は、温暖な気候に恵まれ、早春からポピーや菜の花が咲き、一足早く春の訪れを感じることができる南の地。花だけでなく、イチゴ狩りや、レタスの収穫体験も人気を集めている。また、戦国大名の里見氏にちなみ、「里見の日」に制定された3月13日からは、桜の名所として名高い館山城のライトアップがスタートする。たてやま温泉郷でゆったりと宿泊して、館山炙り海鮮丼やサイクリング、自然や歴史に触れるさまざまな体験メニューを楽しみたい。
海と花のまち、館山市は冬でも温暖で12月ごろからポピーや菜の花が咲き誇り、花摘みも楽しめる。
南房総の海岸線沿いに全長46㌔にわたる「房総フラワーライン」はとくに有名。館山市の伊戸―相浜間6.6kmの区間は「日本の道100選」にも選定され、ドライブやサイクリングで人気の道路だ。
房総の戦国大名・里見氏の居城跡を整備した館山城・城山公園は、早春から椿や梅、水仙などが順にまちを彩り、いち早く春の訪れを知らせる。3月にはまちは桜色に染まる。
イチゴ狩りや、館山の神戸地区で作られるかんべレタスの収穫体験も近年人気を集めている。
冬の天候が良好な館山は、日照時間が長いため、イチゴの栽培に適している。「紅ほっぺ」「やよいひめ」「かおりの」「章姫」など種類も豊富。甘くて大粒なイチゴ狩りが5月のゴールデンウイークごろまで楽しめる。
かんべレタスは、ミネラル分を乗せた海風と、排水性の高い砂地の田畑で育つため、ふんわりとした軽やかな葉の重なりと、甘くてシャキシャキとした食感が特徴。安西農園では、3月末まで収穫体験を実施している。
□3月13日は「里見の日」 多彩なイベントも
かつて館山市に居城を構えた戦国大名の里見氏を広く知ってもらい、館山市を盛り上げることを目的に、3月13日が「里見の日」に制定された(2024年9月)。
これを記念してさまざまなイベントが開催される。13―31日まで、館山城は八犬伝をイメージした八色のグラデーションにライトアップされる。
3月14日(土)には館山城前広場で、館山里見八犬士キャラクター発表式典や、「里見氏&八犬伝を知ろう!」ガイドツアーも実施される。
□名物「炙り海鮮丼」
1年を通して豊富な魚介類が水揚げされる「水産のまち」の館山で「館山炙り海鮮丼」が開発された。今では炙り海鮮丼を目当てに多くの観光客が訪れる。「旬×炙り」をコンセプトに、特製の三段どんぶり重を使用。自分の好みの加減で刺身を炙ることができるのも魅力の一つ。
上から順に刺身と炙った刺身が楽しめる「海鮮」(一の重)、季節の野菜5種を使い、健康効果にこだわった「野菜」(二の重)、地魚を活かした「寿司」(三の重)が盛り付けされる。このほかに、汁物と食後のデザートも付く。館山市内の4店舗で味わうことができる(要予約)。
館山市の観光名所を効率よく巡るには、レンタサイクルがおすすめだ。JR館山駅西口1階の館山市観光協会には、本格的なロードバイクや、電動アシスト付き自転車、クロスバイク、子供用自転車など多彩な自転車をそろえている。市内の観光マップや宿泊施設の案内なども行っている。
「沖ノ島」や「城山公園」「館山夕日桟橋・“渚の駅”たてやま」などの観光スポット巡りも人気で、「時間や体力に合ったコースもご案内しますので、ぜひご相談ください」(館山市観光協会)としている。
館山市へのアクセスは、道路や鉄道に加え、高速ジェット船もあるのがうれしい。東海汽船の高速ジェット船を利用すれば、東京・竹芝桟橋―館山は75分、伊豆大島からは55分。
伊豆大島は3月22日まで「第71回伊豆大島椿まつり」を開催しており、ジェット船で館山や伊豆大島を巡る船旅も高い人気を誇る。
館山市観光協会は「これからの季節は桜も見ごろになります。くだもの狩りやサイクリングにも最適な季節。たてやま温泉郷に滞在して、館山の魅力を満喫してほしい」と呼び掛けている。
□お問い合わせ 館山市観光協会 0470(22)2000
情報提供:旅行新聞新社(https://www.ryoko-net.co.jp/)