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日本が訪日先世界1位 Klook調査で地方分散も加速

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Klookは3月16日、世界のZ世代とミレニアル世代を対象にした旅行意向調査「トラベル・パルス2026」を公開した。「必ず訪れるべき国・地域」として世界の回答者の20%が日本を選び、2年連続で世界1位となった。沖縄や名古屋、広島への予約数が急増するなど地方都市への訪日需要の分散も加速しており、オーバーツーリズムの緩和と地方創生への期待が高まっている。

アジア近隣国からの日本への支持が突出

今回の調査は20市場の18〜42歳を対象に、昨年12月6日から23日にかけて実施し、11,000人から回答を得た。

世界全体で見ると、日本を「必ず訪れるべき」と回答した割合は20%と全目的地中で最多となった。特にアジア近隣国・地域からの支持は圧倒的で、タイ(59%)、台湾(55%)、香港(51%)では過半数が日本を選んでいる。

地方都市への関心が急拡大、広島は128%増

訪問予定先のトップ3は東京(73%)、京都(49%)、大阪(49%)のゴールデンルートが引き続き上位を占めた。

一方で前年比で票を伸ばした都市として、沖縄(28%)、広島(23%)、名古屋(23%)が上位にランクインした。Klookの実績データでも、2024年比で沖縄が60%増、名古屋が78%増、広島が128%増と急成長を示している。

主要都市以外への関心の高まりは、オーバーツーリズムの抑制や観光を通じた地方創生に向けたポジティブな兆しといえる。

物価高でも「体験」への投資意欲は底堅い

世界的な物価高騰の中でも、世界の旅行者の88%が旅行予算を「維持・拡大」する意向を示した。特にアジアの旅行者はショッピングよりもアクティビティや体験を優先する傾向が強まっている。

欧米豪から日本への予約数も2024年比で69%増と大きく伸びており、体験型旅行への需要は世界規模で拡大している。

Klook日本法人ゼネラルマネージャーの増田航さんは「旅行者はより賢く支出し、豊かな体験や深い発見を優先するようになっている。単なる目的地巡りを超えた体験的価値が求められている」と話す。

SNSで発見しAIで検証する、新たな旅の計画スタイル

旅行の計画プロセスにも変化が見られる。世界の旅行者の80%がSNSによって予約先や体験が「直接影響を受けた」と回答しており、SNSが旅の背中を押すツールとして定着している。

AIの活用も急速に広がっており、旅行者の91%が旅行計画にAIを取り入れている。主な用途はリサーチや翻訳、旅程の整理、予算管理といった実務的なタスクだ。

SNSで旅への欲求が生まれ、AIで予算や移動のしやすさを検証するという新しいサイクルが旅行者の間に広がっており、単なるトレンドによるインスピレーションから、根拠に基づく「検証済みの発見」へのシフトが起きている。

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