ANA Xは24日、MVNOとしてモバイル通信サービス「ANAモバイル」の提供を開始した。最大の特徴は月額料金に対して20%のマイルを積算する点で、日常利用から旅行需要への送客を狙う新たな顧客接点として位置付ける。
マイル積算の例として、30GBプランと通話定額を組み合わせた場合、月額4300円で年間1万マイル超の獲得が可能となり、特典航空券やANA Payなどへの活用を見込む。
同サービスは1GBから100GBまで全20プランを展開し、音声付きおよびデータ専用の両プランを用意する。通信回線はドコモ回線とau回線から選択でき、SIMカードとeSIMの双方に対応する。既存の電話番号を維持したままの乗り換えにも対応し、幅広いユーザー層の取り込みを図る。
さらに、データ追加購入や通話定額オプションもマイル積算対象とし、追加データは3カ月繰り越し可能とするなど、柔軟な利用設計とした。ターゲットはマイル感度の高いANAマイレージクラブ会員やMVNO利用者で、若年層を中心に需要を見込む。
加えて、同サービスは2027年度のプレミアムメンバーサービスのステイタス条件にも組み込まれる予定であり、通信利用が航空利用実績と連動する仕組みを構築する。ANA経済圏の拡大を背景に、日常消費から旅行へと顧客を循環させる戦略の一環といえる。
ANA Xは今後もマイルを軸としたライフソリューションの強化を進め、通信を新たな顧客接点として活用することで、旅行需要の喚起と顧客ロイヤルティ向上を図る考えだ。
情報提供 トラベルビジョン(https://www.travelvision.jp/)