和歌山県の南端に位置する那智勝浦町。生マグロの水揚げ日本一で知られるが、そのほかにも「日本一」が3つある。
その1つが世界遺産の熊野古道の一部である那智山の那智の滝だ。日本3大名瀑の1つで、落差133㍍は日本一。那智の滝バス停か駐車場から鳥居をくぐり参道の石段を進むと、多くの観光客らが行き来するのを目にする。石段は滝の落差を同じ133段。石段はさほど急でもないが、それでも息が切れ、一目見ようと孫に手を引かれながら滝を目指す老夫婦の姿もあった。歩みを進めていくと、ゴーゴーという水の音が聞こえ、やがて眼前に山肌を勢いよく流れ落ちる迫力満点の滝が現れる。
那智の滝から西国三十三観音霊場の第1番札所である那智山西岸渡寺(なちさんせいがんとじ)までは徒歩10分ほど。ここも世界文化遺産に登録されている。

次に地元の人が笑いながら紹介してくれたのが、日本一短い川、「ぶつぶつ川」だ。これでもれっきとした2級河川で、なんと長さ13.5メートル。端から端まで歩いても数秒ほどのかわいい流れだ。川の名前の由来は、フツフツと清水湧き出ていることから、そう呼ばれてきた。水は清く、今でも野菜などを洗ったりする貴重な水源だという、ちなみに県内には日本一長い2級河川、全長約114キロメートルの日高川が流れている。
そしてもう一つ富士山が見える最も遠い土地として知る人ぞ知るのが、同町の色川小麦峠(色川富士見峠)だ。ここから直線距離で富士山までは322.9キロ・メートル。この峠から富士山が遠望できるのはその間に高い山脈などがないためだ。ただし、残念ながら、この富士見峠には展望台などのフォトスポットはない。また、途中の山道も崩れている部分もあるので注意を要するという。(下記写真は那智勝浦町役場職員が撮影、地図は那智勝浦町)

最後が真打ち登場、生マグロの水揚げ日本一。この魚市場に水揚げされるのは、延縄漁で獲ってきたマグロが大半で、冷凍ものはない。とろりとした赤身はほんのり甘みがあり、モチモチ感が美味さを倍増させる。午前7時からの競りを見学できるほか、マグロの解体体験も受け付けている。この地域の観光振興と併せて生マグロの知名度ともっと高め、消費を増やしたいと町を挙げて力を入れている。
