JTBグループは4月1日、合同入社式を開催し、グループ19社から計409人の新入社員を迎えた。観光需要の回復とインバウンド拡大が進む中、次代の「交流創造事業」を担う人材として育成を進める。
式典にはグループ役員および各社代表が出席。山北栄二郎社長は、「JTBは一つ(One JTB)であり、多様な力を結集して価値を高めていく」と強調。「私たちは旅行会社ではなく、交流を創造する企業である」と述べ、人と人、人と地域をつなぐ価値創出の重要性を語った。

さらに「デジタル化が進む時代においても、最終的な価値は人にある」とし、「信頼を築ける人材こそが選ばれる」と新入社員に期待を寄せたほか、「未来を担うのは皆さんであり、自ら変化を生み出してほしい」と呼びかけた。

観光産業を取り巻く環境については、2025年の訪日外国人数が4,268万人、消費額が9.5兆円規模に達したことに触れ、「第5次観光立国推進計画が始まる節目の年に入社した皆さんは、観光産業にとっても重要な存在」と位置付けた。また、同グループはクリエイティブ企業と共同で「アソビJTB」を設立し、ポップカルチャーなどを活用した訪日動機の創出にも取り組むなど、事業領域の拡張を進めている。
入社式では新入社員代表による決意表明も行われ、「JTBグループの企業価値向上に貢献し、お客様に感動を届ける存在になりたい」との抱負が語られたほか、「お客様一人ひとりに寄り添い、より良いサービスを提供できるプロフェッショナルを目指す」といった決意も示された。

当日は、アソビJTBの取り組みを披露。特別ゲストとしてアイドルグループ「Candy Tune」が登場し、楽曲「倍倍FIGHT!(バイバイファイト)」を披露。新入社員の門出を華やかに彩った。
メンバーからは「できないことではなく、できることを数えて前向きに頑張ってほしい」「自分の気持ちややりたいことを言葉にして大切にしてほしい」などのエールが送られたほか、「自分を信じて挑戦を続けてほしい」といったメッセージも寄せられた。

JTBグループは、グローバルに約2万人の社員を擁し、「Perfect moments(感動のそばに)」をブランドスローガンに掲げる。今後はデジタルとリアルの融合、持続可能な観光の推進、グローバル市場の拡大を軸に事業変革を加速させる方針だ。
新たに加わった409人は、人と人、人と地域をつなぐ担い手として、それぞれの現場で第一歩を踏み出した。

取材 ツーリズムメディアサービス代表 長木利通