鳥取県(スナバ国)はこのほど、映画「SAND LAND(サンドランド)」が8月18日から公開されることを記念して、「砂」つながりでコラボレーション企画を実施している。8月15日には発表会を開き、平井伸治知事が東京・新橋にあるアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」の2階レストラン「ももてなし家」で実施する「『SAND LAND』鳥取県コラボメニューフェア」をPR。平井知事は今回の企画について、「どうだ!かなりの “ワル” だろ!」と、主人公であるピンクの悪魔の王子ことベルゼブブの言葉を使いながら、「幻の泉」をモチーフにした青いカレーなど鳥取県の食材を使った期間限定コラボメニュー5品を紹介した。9月30日まで。
鳥取県は、日本一の砂場である鳥取砂丘を有することから「スナバ国」を名乗っている。コラボレーション企画は、鳥取県が同映画の広報を担当する東宝の社員で、鳥取県米子市出身の林原祥一氏が「砂漠を舞台にした作品である『SAND LAND』と、鳥取砂丘を有し、『スナバ国」を名乗っている鳥取県の親和性を活かして何か一緒にできないか」と打診を受けたことから実現したもの。
SAND LANDは、個性的でユーモアあふれる人懐っこいキャラクターなどが砂漠のどこかに存在する〝幻の泉〟を探す旅に出るという冒険ファンタジーで、漫画家・鳥山明氏の作品の中でも〝圧倒的完成度を頬る名作〟と称される漫画だ。
平井知事「誰もが食べやすい味」
平井知事は、「鳥取県はスナバ国を名乗っている。このたびは東宝などと連携し、コラボメニューを開発し、販売することとなった。この機会に便乗し、幻の泉をイメージした青いカレーや、ベルゼブブにちなんだカレーを作った」と話し、試食後には「鳥取県の特産品である『星空舞』(米)や砂丘で育ったラッキョウなど、県の食材がふんだんに使われている。カレーはほんのり辛くて食べやすい。白バラ牛乳を使って作ったプリンもやさしい甘さでとってもおいしい」と絶賛した。
ももてなし家の木津真之介店長は、「幻の泉をモチーフにしたカレーには、秘密が隠されている。ぜひ映画を見て、そしてカレーなどメニューを食べてほしい」と呼び掛けた。コラボメニューは、各メニュー1日10食限定販売。注文した人にはオリジナルコースターがプレゼントされる。
メニューの詳細:https://www.torioka.com/sandlandmenu/
台風7号は「臨戦態勢」で対応
平井知事は、台風7号が鳥取県に近づいていることにも触れ、「臨戦体制でやっている。この後、北の丸公園で戦没者慰霊祭が終わったら、山口か広島経由で何とか鳥取に戻る」と述べ、台風による鳥取砂丘への影響にも触れ、「台風が来ても雄大な砂丘は失われない。夏は高校球児が甲子園で砂を持ち帰っているが、鳥取砂丘のでも砂を持ち帰れる。砂は命や希望、未来につながるものだ」と話した。