steAmの中島さち子代表取締役は6月11日、経済産業省と日本貿易振興機構(JETRO)が推進する2027年ベオグラード国際博覧会(EXPO 2027 Belgrade)の日本館PRアンバサダーに就任した。大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」のプロデューサーとして培った経験を活かし、日本とセルビアを文化・遊び・教育・芸術・STEAMの国際共創でつないでいく。
セルビア国立劇場で能楽とクラゲバンドが協演
就任を受け、6月16、17日の2日間、ベオグラードのセルビア国立劇場で山本能楽堂とKURAGE Bandによる特別文化公演を開催する。
公演では能楽囃子のデモンストレーションと能「清経」を上演。シテは山本章弘さん、ワキは安田登さんが務める。KURAGE Bandは中島さちこさん(ピアノ)、チェ・ジョチェルさん(チャンゴ)、鈴木広志さん(サックス)が演奏し、日本の伝統芸能と多文化・即興的な音楽表現を融合させた新たな協奏を届ける。
また6月15日には就任記念イベントをベオグラード市内で開催。祝言の謡「神歌」や能楽ワークショップ、クラゲバンドのミニライブ・ワークショップを通じてセルビアの人々と交流し、来年の万博に向けた機運を高める。セルビア公演の後は、ルーマニアのシビウ国際演劇祭とブカレスト国立歌劇場のオペラフェスティバルへも参加する予定だ。
大阪万博のレガシーをベオグラードへ
2027年ベオグラード万博のテーマは「Play for Humanity: Sport and Music for All(人類のための遊び: すべての人のためのスポーツと音楽)」。日本館のテーマは「ともにあそび つながる 日本のあそび心」と定めており、中島さんが大阪・関西万博で積み上げてきた「遊びを通した共創」の哲学が引き継がれる。
steAmは万博を一過性のイベントで終わらせず、その成果を未来へつなぐ「万博レガシー」の創出を使命と位置づけている。2027年には中島さんとKURAGE Band、山本能楽堂がセルビアを複数回訪れ、文化芸術・教育・科学・テクノロジーなど多様な分野を横断しながら日本とセルビアの相互理解を深める国際共創のモデルづくりを目指す。