宇都宮動物園(栃木県宇都宮市)は7月20日から8月31日まで、園内のホワイトタイガー舎前雨天休憩所で企画展「クマと人との距離〜クマを知ることから始めよう〜」を開催する。全国でクマの出没や人身被害が相次ぐなか、クマの生態を知ることを通じて人との適切な距離を考える機会を提供する。
ヒグマとツキノワグマの違いや四季の暮らしを紹介
企画展では、日本に生息するヒグマとツキノワグマの違いや実物大での大きさ比較、ツキノワグマの春夏秋冬の暮らしや生態を紹介する。ツキノワグマの赤ちゃんの重さを体感できる体験展示も予定している。
さらに「なぜクマは街中まで来るのか」「街に現れたクマはどうなるのか」「クマがいなくなったらどうなるのか」「クマが街中まで来ないようにするためには何ができるのか」といったテーマを通じて、人とクマとの関わりについて考える構成となっている。
「私たちにできることは何だろう」と問いかける
今年6月には宇都宮市内でもクマの目撃が相次ぎ、クマと人との関係は身近な地域でも関心の高いテーマとなっている。
クマは人に危害を及ぼす可能性のある野生動物だが、ただ「怖い動物」として捉えるだけでなく、厳しい自然環境の中で生きる生態や暮らしを知ることも、適切な距離を考えるために大切だという。人とクマの距離が近づきすぎることで双方にとって悲しい結果につながることもあり、展示の最後には「私たちにできることは何だろう」と来園者に問いかける。
同園は、動物を飼育しその生態や命を伝える動物園として、展示を通じてクマへの理解を深め、一人ひとりが人とクマとの距離を考えるきっかけにしたいとしている。
投稿者:西川 佳克(にしかわ・よしかつ)TMS記者 / 株式会社東京山側DMC