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ようこそ写真俳句の世界へ㉚ かたつむり今日も動かず夏の雨

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昔から雨の日が好きだった。小学校に上がる前、幼稚園で喧嘩をして、何ヶ月か家に引きこもったことがある。することもなく、雨の日はただ窓辺に座って、煙る庭をぼんやり眺めていた。ある日、窓の桟にかたつむりが一匹止まっているのに気がついた。一昨日も、昨日も、今日も、同じ場所にいる。そのことをそっと確かめるのが、幼い私のささやかな楽しみになった。五日目に見たとき、かたつむりはもういなかった。あのころの自分は、雨に閉じ込められたかたつむりに、自分をそっと重ねていたのだと思う。

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