星野リゾート(星野佳路社長、長野県・軽井沢町)は2027年7月22日、奈良県・明日香村に「星のや飛鳥」を開業する。国内外で展開する「星のや」ブランドとして10施設目となる。26年7月に世界文化遺産「飛鳥・藤原の宮都」に登録された地域で、歴史的景観や豊かな自然を生かした滞在を提案する。宿泊予約の受け付けは9月25日から開始した。
「星のや飛鳥」のコンセプトは「気に満ちた丘の辺」。施設の中心には、明日香村の棚田の風景を表現した「段々の庭」を整備。水田に加え、芝、畑、草原、散策路などを段状に配置し、季節によって表情を変えるランドスケープとする。庭には東屋も点在させ、宿泊者が明日香村の自然を感じながら思い思いに過ごせる空間を設ける。客室の大きな窓からも庭の景観を楽しめる。
客室は全35室で、全室スイート。すべて平屋造りの分棟型とし、4タイプを用意する。客室面積は約70~260平方メートルで、最大約4メートルの高天井を採用。瓦屋根や石を取り入れ、明日香村の景観に溶け込むデザインに仕上げる。
インテリアには、村内の石造物から着想を得た意匠を取り入れるほか、明日香村の景観を守る「明日香法」による建築・開発規制を踏まえ、地域の歴史的風土との調和をはかる。客室「あかね」には、壁一面に石を張った「石室風呂」を設置する。
なお、明日香村は村全域を対象に開発を抑制する「明日香法」があることから、宿泊施設の開発においても地域の景観や歴史的風土との調和が重要となる。星野リゾートと明日香村は16年の「企業立地に関するパートナーシップ協定」を皮切りに、19年に「地域活性化包括連携協定」、26年には「持続可能な地域社会形成に向けた包括的連携協定」を締結。人材交流なども含め、10年にわたって連携を進めてきた。
情報提供 旅行新聞新社(https://www.ryoko-net.co.jp/)