東京国立博物館は10月14日から12月6日まで、東京・上野の同館庭園で夜間特別イベント「ZEN NIGHT TOKYO」を開く。通常は午後5時に閉園する庭園を夜間公開し、紅葉のライトアップや雲海、音楽などを組み合わせて「禅」の世界を演出する。
庭園では、ニューロテクノロジー事業を手掛けるVIEが開発した「ニューロミュージック」を聴きながら歩く「歩行禅」をはじめ、水月池に紅葉や月を映す演出を行う。九条公爵邸から移築された茶室「九条館」の前には、天の川をイメージした枯山水「天目庭園」が登場。小堀遠州ゆかりの茶室「転合庵」などがある小道には3000本の彼岸花を配し、物怪(もののけ)の気配を表現する「百鬼夜道」を展開する。
「ZEN NIGHT」は、歴史的な禅の空間を舞台に、音や光、自然などを組み合わせた夜間イベント。2024年の京都・建仁寺、2025年の鎌倉・建長寺、2026年の京都・東福寺に続く第4弾で、東京では初めてとなる。
予約制の「脳波坐禅」では、イヤホン型脳波計を装着して坐禅を体験する。脳波の状態をリアルタイムで計測し、その変化を音と映像で表現する。このほか、大徳寺塔頭の僧侶による特別坐禅会や、坐禅と精進料理を組み合わせたプログラムも用意する。
イベントは、同館平成館で同じ10月14日から開く開創700年記念特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」に合わせて実施する。大徳寺は京都市北区紫野にある臨済宗大徳寺派の大本山で、1326年に開創。一休宗純や沢庵宗彭らの名僧を輩出し、織田信長、豊臣秀吉ら戦国武将や、千利休をはじめとする茶人とも深い関わりを持つ。後醍醐天皇が「本朝無双之禅苑」とたたえたことが今回の展覧会名となった。今回の特別展は大徳寺展として41年ぶりで、東京では初めてとなる。