スウェーデン政府観光局(Visit Sweden)は、自分のペースで旅をしたい人に向けたバーチャル旅行代理店「The Introverts' Travel Agency(“内向型”専門旅行代理店)」を開設した。混雑や過度な交流を避け、一人の時間や静かな環境を楽しむスウェーデン旅行を提案する。
背景には、旅行で「より多くの場所へ行く」「より多くの人と出会う」といった従来のスタイルから、静かに過ごす時間を求める旅行者の増加がある。Visit Swedenが欧米9カ国の9000人以上を対象に行った調査では、67%が「周囲との交流を求められるのではなく、自分で選べる旅行先」を好むと回答。53%は、より静かでプライベートな時間や混雑の少なさに追加料金を支払ってもよいと答えた。
自分を「内向型」と考える人は41%、「内向型と外向型の両方の傾向がある」とする人は45%で、外向型は14%だった。また、約半数が旅行後の疲れを回復するために、さらに休暇が必要だと感じた経験があった。
スウェーデンでは、相手との距離を保ち、沈黙を無理に会話で埋めず、一人で過ごすことも自然な文化として受け入れられている。人口密度が低く、自然にもアクセスしやすいことから、同観光局はこうした特徴を「自分のための空間」を求める旅行者に向けた観光の魅力として打ち出す。
首都ストックホルムでは、旧市街ガムラスタンを一人で散策したり、カフェで「フィーカ」と呼ばれるコーヒーブレイクを楽しんだり、美術館や博物館、スパ、サウナなどを自分のペースで巡る旅を提案する。
「内向型」専門旅行代理店は日本からもオンラインで利用でき、スウェーデン各地の旅行先や体験を探して予約できる。
Visit Swedenは「人と交流することは義務ではなく、選択肢」として、旅行者が一人になりたい時と人と過ごしたい時を自ら選べる旅のスタイルを提案している。