浅草花やしきは10月4日、閉園後の園内全体を舞台にした没入型ホラーイベント「浅草怪宴夜行」を期間限定で開始した。死霊から逃げながら園内を巡る探索ミッションや、ライブショー、謎解きなどを組み合わせた花やしき初の没入型イベントで、10月1日には一般公開に先駆けてプレスデーを行った。
閉園後の花やしきが“怪宴”の舞台に
「浅草怪宴夜行」は、普段は家族連れなどでにぎわう花やしきが、閉園後に「あの世とこの世の境目が曖昧になる“怪宴”」の会場へと変わるという設定。参加者は“怪宴”の招待客として園内に入り、首から下げた「魂札」を手に、園内に散らばる六つの印を集めながら生還を目指す。
プレショーでは、ストーリーテラー「宵語りの夜行」が登場し、物語の世界観やミッションを説明。サイレンが鳴り響くと死霊たちが一斉に現れ、参加者の「魂札」を狙って園内を徘徊する。死霊に捕まらないよう逃げながら、各所に設置された謎解きやスタンプを探して六つの印を集めていく。
園内には「口裂け女」や「花子」といったレアキャラクターも登場。「口裂け女」は巨大なはさみを手に参加者へ迫り、「花子」は参加者に遊びやゲームを仕掛けながら、時にはミッションのヒントを与えるなど、それぞれ異なる形でイベントに加わる。
恐怖から一転、死霊と踊る「怪宴フェス」
イベントの途中には、フラワーステージでライブショー「怪宴フェス」を開催。参加者を追いかけていた死霊たちが一転してダンスパフォーマンスを披露し、参加者も一緒になって踊る演出が展開される。
音楽制作はアーティスト・音楽プロデューサーのiamSHUMが担当。iamSHUM×メルナによるオリジナルテーマソング「言霊 ONDO」に合わせた「怪宴ダンス」も用意され、恐怖と熱狂を行き来するイベントの世界観をつくり上げる。
探索ミッションには複数のエンディングも用意されている。六つの印を集めてキーワードを導き出し、条件を満たすことで異なる結末を見ることができる仕組みで、イベントへの再挑戦を促す要素にもなっている。
夜の花やしき、「場」としての魅力を生かす
花やしきの西川豊史社長は、今回の企画について、昼間が中心だった遊園地の夜間活用を考える中で、「アトラクションありきの場所ではなく『花やしき』の場としての魅力をもっと出せる企画」を検討したと説明。歴史ある和の雰囲気と夜の時間帯を組み合わせた結果、ホラーイベントにたどり着いたという。
また、今後は施設そのものを新しくするだけでなく、イベントや接客などソフト面の価値を高め、「また来たい」と思ってもらえる取り組みを進める考えを示した。浅草についても「インバウンド需要も高い観光地ですが、日本の方にももっと浅草に遊びに来て楽しんでもらえることを期待しています」と話している。
企画担当者は、単なるお化け屋敷ではなく、物語性や謎解きなどを組み合わせ、「お客様自身が何かを体験する没入感を大事にした」と説明。イベント中の恐怖体験と、死霊と一緒に踊るライブショーによる「静」と「動」のギャップも見どころとしている。
「浅草怪宴夜行」は10月30日までの全20日間を予定。18時30分開場、18時50分開演、21時終了予定で、小学生以上が対象となる。