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JTB、「HRアワード2026」企業人事部門で最優秀賞 生成AIとデータで研修設計を刷新

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JTBは、日本の人事部が主催する「HRアワード2026」の企業人事部門で最優秀賞を受賞した。受賞対象となったのは、生成AIとデータを活用し、企業研修を単発の機会ではなく、行動変容を促す継続的なプロセスとして再設計した取り組み。研修効果を個人と組織の両面から高める仕組みが評価された。

「満足度」から「行動変容」へ

「HRアワード」は、人と組織の成長を促す取り組みを全国のHR担当者らの投票などを通じて表彰する制度。2026年は377件の応募があり、企業人事部門では12件が一次選考を通過。その後、全国41万人のHRパーソンによる投票と選考委員会の最終選考を経て、JTBの取り組みが最優秀賞に選ばれた。

JTBでは、研修直後の満足度が高くても、職場に戻ると学んだ内容が実践されないことを課題として捉え、これを「忘却の橋」と表現。受講者が学びを実践につなげられない「個人レベルの忘却」と、人事異動などによって研修設計の考え方やノウハウが失われる「組織レベルの忘却」という二つの課題に着目した。

生成AIで研修設計を継承

具体的な取り組みでは、研修を単発の「イベント」ではなく、行動変容を予測・可視化する「持続的なプロセス」として再定義した。

受講者個人については、研修後の「満足度」ではなく、学んだことを実践できる自信を示す「自己効力感」を主要KPIに設定。実際の行動変容との相関をデータで確認し、研修で得た学びを職場での実践につなげる仕組みを構築した。

一方、組織側では、研修の骨格となる「インパクトマップ」や、成長指標となる「レッスンルーブリック」を独自に開発。これらを生成AIと連携させることで、担当者が変わっても一定の品質で研修を設計できる仕組みを整えた。

その結果、2022~25年度に実施した研修の8割で自己効力感が上昇。2025年度の受講者数は2022年度比175.1%となり、社内のナレッジ共有イベントへの参加者も1万人を超えた。エンゲージメントスコアも2022年度から9.8ポイント改善したという。

人財育成を「持続的プロセス」へ

プロジェクト責任者は、研修を実施すること自体が目的ではなく、「学びが職場での実践につながり、社員自身が成長や働きがいを実感できることが重要」と説明。今回の取り組みについて、生成AIとデータを活用し、人財育成を「行動変容確率を高める持続的プロセス」へ転換するモデルと位置付けている。

今後は、行動変容をデータで予測・可視化しながら仕組みを継続的に改善する方針。JTBグループ内での活用にとどまらず、日本企業の人財開発にも応用できるモデルとして発展させることを目指す。

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