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障がい者芸術集団〝COLORS〟のアートを商品化、エスプールプラスがクラファン「Zenes」で販売

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 障がいのある人が楽しくやりがいをもって働ける場所を提供して障がいアーティストチーム「COLORS」を率いるエスプールプラスはこのほど、ベルトラが運営する体験型クラウドファンディング「Zenes(ゼネス)」で、COLORS所属アーティストのデザインを活用したグッズを販売している。COLORS初のクラウドファンディングプロジェクトとして14商品を用意。より多くの人にCOLORSの作品を見てもらい、見る人の生の声を聞き、アーティストとして成⻑を重ねる場を作りながら、障がいのある人に少しでも勇気や希望を届ける。

パラアーティスト集団「COLORS」

「一人でも多くの障がい者雇用を創出し、社会に貢献する」

 同社は、2010年に創業。当時、法律で定められた最低賃金を得ていた障がいのある人は、わずか20人に1人であり、残りの19人は、働きたくとも働けない状況にあった。同社は、「一人でも多くの障がい者雇用を創出し、社会に貢献する」という企業理念を掲げ、トライ&エラーを積み重ね、農業を活用した障がい者雇用支援事業を推進している。

パラアーティスト集団「COLORS」

 COLORSは、障がいのある人、家族の選択肢を増やすほか、働く選択肢の創出を目指して、2022年に障がいのあるアーティストの制作活動支援として立ち上げられた組織。現在、障がいのあるアーティスト社員4人が在籍している。

パラアーティスト集団「COLORS」

 アーティスト社員が作った作品はこれまで、企業の社会貢献事業、SDGs活動への貢献を目的に、企業のオフィスや店舗などで展示されている。活用実績として、レンタルアートの貸し出しのほか、壁画デザインの制作、カレンダーやノベルティでのアートデザインの採用などがある。また、官民連携の取り組みも実施し、合理的配慮に関わるトークセッションや、アートワークショップを行っている。

 COLORSグループの藤村信一郎リーダーは、立ち上げの経緯について、「障がいのある方が、一般企業の中で健常者と同じように働くことを求められ、環境になじめずに退職したという話を聞いていた。われわれは、障がいのある方が得意とすることを伸ばしながら、ビジネスとして成り立つ可能性があると考えた。今回のクラウドファンディングは、生業となるかを挑戦する社会実験の場でもある」と話す。

アトリエ管理者の倉井陽子さん(左)と藤村リーダー
アトリエ管理者の倉井陽子さん(左)と藤村リーダー

 アトリエは、東京都文京区に構えられ、アーティストたちは制作活動のほか、他のアーティストと交流したり、外の空気を吸ってリラックスしたり、各々のスタイルにあった活動ができる環境が整えられている。また、アトリエの近くにある東京藝術大学の講師から定期的にアドバイスをもらいながら、より良い作品作りを目指している。 

 今後に向けて、藤村リーダーは「エスプールプラスは、2025年に向けて、障がい者雇用における日本一のプラットフォーマーを目指している。誰もが生き生きと暮らせる社会を実現したい」と将来を見据える。

アトリエにはアーティスト社員のさまざまな作品が飾られている
アトリエにはアーティスト社員のさまざまな作品が飾られている

リターンにはアーティストオリジナル作品を用いた商品を多数用意

 クラウドファンディングのリターン商品には、COLORSのアーティストオリジナル作品が描かれた「オリジナルポストカード8枚セット」(1500円)のほか、アーティスト直筆のお礼の手紙が添えられたクロッキー帳、トラベルポーチ、トートバッグ、サーモタンブラー、Tシャツ、化粧ポーチ、ミニアートなどが用意されている。

 詳しくは、Zenesホームページ(https://www.zenes.jp/projects/spool-colors)から。

オリジナルポストカード8枚セット
オリジナルポストカード8枚セット

 

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