かねてから憧れの場所であったスイス・ツェルマット。休暇をいただき、念願の地を訪れることができました。その理由は、当地が、みなかみと似ているとかねがね感じていたからです。
例えば、都市部から電車で2時間くらいで訪れることができること。マッターホルンに象徴される「山」が大きな観光コンテンツであること。そう、まさしく、みなかみに例えれば谷川岳。
今回は旅の様子と山岳観光に想う主観を記させていただきます。
洗練されたインフォメーションセンター
駅に到着後、駅前にある観光案内所に寄ってみました。案内所と表現するのには少し臆しますので、インフォメーションと言い直しましょう。外観は共通のピストグラム「i」の印が掲げられています。
早速中にお邪魔しましょう。
内観も非常に洗練された、とても素敵なしつらえで、携わる方々の制服もおしゃれです。(山のインフォメーションらしく、アウトドアブランドでした)日本から来たこと、天気を見てマッターホルンを見にゴルナーグラード鉄道を利用したいことをお伝えしました。
ご対応いただいた彼女は、元々は違う場所に住んでいたそうです。しかし、宿泊施設やゴルナグラード鉄道の仕事を経験して、今は行政が運営するこちらの観光案内所にホスピタリティーのスペシャリストとして勤務しているのだそうです。結局、彼女もツェルマットの魅力に引きつかれて惹きつけられて移住している一人でした。
シンボルマーク=マッターホルンを象徴(ブランドとコンセプト)
ここにすべてのエッセンスを徹底的に入れ込んだよく見るあの1枚の写真。
「この景色を見てみたい」
「この場所に身を置きたい」
この躍動感が人々を惹きつける大きな魅力となっているのだ、と改めて痛感しました。そして、コンセプトを絞った徹底的なブランディング。マーケットを熟知した地域としての一体的な活動。それは、地域が持っている、ありのままの姿。その姿そのものが、ここにしかない価値となり、結果的に高い価値となってくるものということだと実感いたしました。
観光に携わる一人として、愛する町みなかみが世界に向けて名を馳せ、地域の価値を知る、多くの旅人に来てもらえる地域になりたい。
旅を終えた今、そんな風に感じています。
(これまでの寄稿は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=15
寄稿者 木村崇利(きむら・たかとし) (一社)みなかみ町観光協会