第1回「JATA SDGs アワード」優秀賞受賞
「楽天トラベル」はこのたび、日本旅行業協会が主催する第1回「JATA SDGs アワード」において、共創部門の応募総数 22 件の中から優秀賞に選んでいただきました。
「サステナビリティアイコン」を公開開始
昨年より楽天トラベルでは、国内の宿泊施設との協力関係の元、「サステナビリティアイコン」の公開を始めました。このアイコンは宿泊施設のサステナビリティへの取り組み状況を表したもので、ユーザーは旅行予約をする際に、それぞれの旅行スタイルに適した宿泊施設を選ぶことができます。アイコンに加えて、サステナビリティへの取り組みが一定の基準を満たしている宿に「サステナブルトラベルバッジ」を付与したり、宿のサステナビリティへの取り組みを推進するための「ハンドブック」を独自に制作して配布したりといった取り組みも始めています。
こうした宿泊施設との共創が評価され、今回の受賞に至りました。楽天グループでは、環境・社会・経済に配慮した持続可能な社会を目指す「Go Green Together」というプロジェクトを推進しており、楽天トラベルもその一環として、サステナブルな旅行を促進する取り組みを行っています。
さて、この”サステナブルな旅行”というものについて、業界内では認知も広がってきましたが、一般的にはピンとこない方も多いかもしれません。エコツーリズム、グリーントラベルなど環境に配慮した旅行だけでもさまざまな名称がある中で、楽天トラベルでは以下の3つの柱を元に、地球環境の保護に留まらず、”サステナブルな旅行”について定義をしています。
”サステナブルな旅行”とは
① 地球環境を守る
② 伝統や文化を継承していく
③ 人の多様性や地域のコミュニティを維持する
地球環境を守る旅行には、宿泊施設内で使い捨てアメニティの使用を減らしたり、連泊の際にシーツの交換を控えたりすることで、プラスチックごみの削減や水資源の節約を図るといったケースがあり、最近は多くの宿で体感できるようになりました。それでは②や③の具体例はというと、例えば、地産地消があります。旅行者に現地の食材を味わってもらう取り組みや、名産・特産品の購入を促す仕組みづくりは、その土地の文化や産業を持続させることにつながります。また、宿の採用において、様々な背景を持つ人材を集めることができれば、多様性やエリアのコミュニティの活性化が期待できます。
サステナビリティアイコンでは、上の3つの柱をさらに「廃棄物」「伝統文化」「地域貢献」などの計8つの具体的な項目に分けて、宿泊施設のページ内に表示しています
サステナビリティに関する意識が増した人が約4割
ここ数年間で、旅行をする際のサステナビリティへの意識は高まっています。楽天トラベルが旅行者向けに行った調査では、コロナ禍と重なる 2020年1月~2022年12月の3年間において、旅行をする際のサステナビリティに関する意識が「変わらない」と回答した人が約57%、次いで「意識する機会が少し増えた」が約 35%、「以前よりも強く意識するようになった」が約8%でした。意識が減ったとの回答は約1%に留まりました。
楽天トラベルでは、こうした世の中の変化に対応していくためにも、持続可能な旅行と観光のための世界基準を設定、管理している GSTC をはじめとする業界団体の協力も仰ぎながら、”サステナブルな旅行”の浸透を図っています。
今後とも「楽天トラベル」の取り組みにご注目ください。
寄稿者 中原大輔(なかはら・だいすけ)楽天グループ㈱トラベル&モビリティ事業PR推進室オフィスマネージャー