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シニアに根強い人気! 【嬉野温泉】の観光と移住の魅力

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 佐賀県の西部に位置する嬉野温泉。実はシニアから根強い人気がある観光地であることをご存じでしょうか?

 過去には、楽天トラベルの「シニアに人気の温泉ランキング」で4年連続で1位になったこともある温泉地です。

 今回は「観光にも良し・移住にも良し」の嬉野温泉の知られざる魅力をご紹介します。

嬉野市はシニアに心強い【日本一のバリアフリーの街】

 嬉野温泉のある嬉野市が掲げる目標は「日本一のバリアフリーの街」。観光地や宿泊施設などの多くの施設でバリアフリー化やユニバーサルデザイン化に取り組んでおり、身体に不安のあるシニアでも安心して過ごせる環境作りが進んでいます。

 温泉街にある「佐賀嬉野バリアフリーツアーセンター」は、温泉施設で利用できる福祉用具のレンタルやバリアフリー対応の宿泊施設の紹介など、さまざまなサービスを提供してくれる案内所です。

 車椅子や浴槽内電動昇降機などの福祉用具のレンタルは、事前に連絡をしておけば直接宿泊施設へ届けてくれます。レンタル料金は基本的には無料。返却も宿泊施設から行われるため、利用者の手間がかかりません。

 特に評判が良いサービスは入浴介助です。事前に依頼をしておけば、宿泊施設に入浴介助スタッフを派遣してくれます。

 派遣されるスタッフは、普段は介護施設で働いている経験豊富なスタッフ。依頼者1人につき介護スタッフ2名が派遣されるため、身体に不安のある人も安心して嬉野温泉を満喫できます。

とろみのある美肌効果抜群の泉質が嬉野温泉最大の魅力!

 嬉野温泉は、日本三大美肌の湯のひとつ。とろみのある美肌効果抜群の泉質は、一度経験すると通いたくなると評判です。

 嬉野温泉に通うようになってから「皮膚がなめらかになり、肌の調子が良くなった」という声も多く、シニアだけでなく幅広い世代から人気があります。

 筆者も一度だけ嬉野温泉に訪れたことがあるのですが、とろとろとした独特のお湯と、入浴後の肌のしっとり感に驚いた覚えがあります。

 しかも、アルカリ泉だからクセがなくて入りやすい。しっかりとした効能がありそうな温泉をぜひ経験してみてください。

 宿泊施設の他に気軽に利用できる日帰り入浴施設も多く「シーボルトの湯」は450円で利用できる人気の日帰り温泉。バリアフリーの街ならではの車椅子のまま入浴できる浴室もあります。

 無料の足湯も数カ所あり、温泉巡りも楽しめます。

嬉野温泉名物グルメは健康に良い【うれしの茶】と【湯豆腐】

 じゃらんリサーチセンターの「国内宿泊旅行ニーズ調査」によると、シニアが旅行する目的の上位は「温泉」「地元のおいしいものを食べること」です。

 嬉野温泉の2大ご当地グルメは「うれしの茶」「湯豆腐」。

 全国有数の生産量を誇る茶どころ、嬉野市ならではの美味しいお茶は毎日でも飲みたいもの。また「嬉野温泉湯どうふ」と呼ばれる、豆腐を温泉水で煮込んでとろとろに仕上げた湯豆腐は、他の地域ではなかなか食べられない逸品です。

  「たかが豆腐」と侮るなかれ、口にすると湯豆腐の味の奥深さに驚くはずです。

 嬉野温泉に訪れた際には、湯豆腐の名店「佐嘉平川屋」や、漫画の美味しんぼでも紹介された「宗庵よこ長」を訪れてみてはいかがでしょうか?

 お茶も湯豆腐も健康に良いため、身体を気遣うシニアにはピッタリのグルメです。

シニアでも住みやすい環境と家賃

 嬉野温泉のある嬉野市は、シニアでも住みやすい環境が整っています。決して大きな都市ではありませんが、観光するにも移住するにも不便なことはありません。

さまざまなアクセス方法

 嬉野温泉は、九州各地から以下の方法でアクセスできます。

飛行機

  • 羽田空港→九州佐賀国際空港(1時間50分程度)

西九州新幹線

  • 長崎駅→嬉野温泉駅(25分程度)
  • 博多駅→嬉野温泉駅(1時間程度)

高速バス

  • 長崎バスターミナル→嬉野(1時間)
  • 博多バスターミナル→嬉野(2時間)

  • 長崎市内→嬉野IC(1時間)
  • 福岡市内→嬉野IC(1時間)
  • 熊本市内→嬉野IC(2時間)

 九州佐賀国際空港から嬉野温泉の宿泊施設前までは、乗合のジャンボタクシーがでています。所要時間は1時間程度で、料金は1人2,000円とリーズナブル。博多や長崎などの都市にも1〜2時間程度でアクセス可能です。

日常生活を送るにも不便のない住環境

 嬉野温泉街は、日常生活を送るにも不便のない住環境です。

 嬉野温泉駅周辺には24時間営業のスーパーやドラッグストアがあり、日常生活の買い物に不便はありません。嬉野市内には病院機構嬉野医療センターや嬉野温泉病院などの医療施設もあり、身体に不安を抱えるシニアでも安心して暮らせます。

 広大な広さの嬉野総合運動公園ではグラウンドゴルフやウォーキングが楽しめ、運動不足になる心配もありません。

空き家バンクの活用もおすすめ

 嬉野市では、空き家バンク制度も利用可能です。実際に移住した人の声によると、農地や山林つきの空き家で200万円程度で購入できる家もあるようです。

 賃貸の場合の家賃相場は2DK以内で5万円・3DK以内で5.5万円程度と、大都市では考えられない金額で家を借りられます。

嬉野市の嬉しい移住支援

 嬉野市では、さまざまな移住支援を行っています。

空き家バンク利用者への支援

 例えば、空き家バンクに登録してある家をリフォームする場合は、50万円を限度にリフォーム費用の1/2の補助金が受け取れます。不要物を撤去する場合は8万円を限度とした実費、クリーニングを行う場合は5万円を限度とした実費が受け取れます。

 また、空き家バンクを利用して佐賀県外から移住する人には以下の内容がプレゼントされます。

プレゼント内容

  • 嬉野温泉の旅館等で使える入浴チケット:26冊×3年分
  • 嬉野産のお米:1俵(60kg)
  • 肥前よしだ焼の焼物
  • うれしの茶

 空き家バンクを利用しない人にもさまざまな移住支援金があり、嬉野温泉の泉質に惚れ込んで移住する人達の助けになってくれます。

最長2週間のお試し移住も可能!

 「いきなり移住するのは不安…」そんな人には、最長2週間のお試し移住がおすすめです。嬉野市には「住む塩田津」という、移住のお試し体験施設があります。

嬉野市|お試し住宅・お試しサテライトオフィス「住む塩田津」

https://www.city.ureshino.lg.jp/kurashi/teiju/otameshiiju/otameshiiju_moushikomi.html

 「住む塩田津」は水回りやエアコンなどがしっかり完備されている古民家で、3泊4日〜13泊14日まで無料で利用できます。

 嬉野市への移住に興味のある人は、一度体験してみてはいかがでしょうか?

嬉野市にはシニア向け求人も多数ある

 現在のシニア世代はとてもアグレッシブ。のんびり移住もいいけれど、働きたい願望をもつ人も多いでしょう。

 嬉野市は温泉街があるという特徴から、旅館業の求人が多い傾向があります。シニア専門求人メディア「シニアジョブ」でも、周辺施設の求人は定期的に発生しています。

 また、嬉野市に住みながら西九州新幹線を利用して通勤する住民に対しては、1ヶ月当たり最大2万円の定期代金補助も受けられるため、長崎方面や博多方面などで働くことも可能です。

 旅館業の他には、どの地域でも必要とされる介護業界や福祉業界の求人も定期的に発生しているため、新天地で新しい仕事に挑戦してみるのもいいかもしれません。

「観光にも良し・移住にも良し」の嬉野温泉でシニアライフを楽しもう

「極上の温泉に毎日浸かって癒やされたい」

「ご当地グルメで健康になりたい」

「普段は温泉を楽しみながら、休日には近隣の都市にでかけたい」

 そんな考えをもつ人は、シニアに優しい嬉野温泉に出向いてみてはいかがでしょうか?

寄稿者 岡地綾子(おかじ・あやこ)㈱シニアジョブ・シニアタイムズ編集長

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