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地域の高校生が地域課題解決して、地域経済を回す東京山側とは

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 私たちの活動はこちらの前回記事を見ると分かります。
なぜ東京山側探究型ツーリズムが都市と地方の課題を解決し、四方、五方良しのサステナブルな地域が作れるのか | ツーリズムメディアサービス (tms-media.jp)

「学生にもっと地域のいろんな大人と関わり、希望を」

 私たち、東京都立五日市高校のアウトドア部の授業と、探求の時間の講師を請け負っています。五日市高校というと学力も低く目的もなくとりあえず卒業したい学生といったイメージがあるかもです。

 そんな高校の授業に携わらせていただき、率直に先生が学生にもっと夢を見させてあげて欲しいと思いました。おそらく先生も日々不安だったり責任が伴うのかなと。その中でもアウトドア部のやる気ある男性の体育会系の先生お二人が「学生にもっと地域のいろんな大人と関わり、希望を持たせてあげたい!」と熱い想いで相談してきました。

 お二人の口から出る「うちの可愛い生徒たちを。」という言葉が、本気なんだと感じさせます。

 ということで先生は置いといて、勝手に地域で仕事があると学生たちにプレゼンしました。その時のスタンスとしては助けてくださいというスタンスです。よく、雇ってやるよなんて横暴な人もいますがこれからは若い子に依存しないとおじさんたちは置いて行かれます。

高校生が週末の田んぼ体験スタッフとして参加

 みんなの力が地域には必要なんだと5分話しをしたら30名がすぐにてをあげてくれライングループを作りました。週末の田んぼ体験にスタッフとしてすぐに来れるのは2〜3名かと思いましたが8名来れると。私たちはボランティアしますが、関わる人にはお支払いするのが決め事なので約8万円の人件費がかかります。声を掛けといて2名でとか言えません(笑)。若者の本気に答えるべく8名全員参加を依頼しました。

ビブスを着ているのが高校生です
ビブスを着ているのが高校生です

毎週末200〜300名が東京山側で体験

 この日は、田んぼ作業の代かきでどろんこ遊びをしながら田んぼの土と水を混ぜ耕します。毎週末200〜300名が、東京山側でいろんな体験をしに来ます。

 私自身も、あの学校にいる高校生達がこんなに本気で泥まみれになるとは思いませんでした。大人って勝手にこども達にバイアスかけて可能性潰しちゃうんだなと感じました。気を付けます。

田んぼの水路整備
田んぼの水路整備

 楽しいことだけではなく、田んぼの水路整備もやってくれました。水路は草だらけでしたが、一生懸命作業していただき本当にきれいになりました。

地域の高校生が課題解決に携わるお手本に

 まさに地域の高校生が高齢化、人手不足、担い手不足という課題解決に携わるお手本です。しかし、彼らはボランティアでなくスタッフとして仕事にする。アルバイトという表現も絶対にしません。これを継続するとどんな地域になっていくかワクワクしますね。

カエルを見せる高校生に子どもたちも集まります
カエルを見せる高校生に子どもたちも集まります

 今後、高校生たちにはどんどん地域課題解決にひもづく自然体験のプログラムを作ってもらい、自分達が講師となって稼ぐ。そして、地域にお金をお支払いして継続。学生たちが自分で仕事を作る感覚を養えるよう微力ながらサポートしていけたらと思います。 学生たちにはみんなの困りごとを解決した感謝の対価がお金という形だよとお金の価値も伝えています。

 学校では教わらないことを地域の私たちが伝え、地域にも仕事があるよということを証明していきます。

寄稿者 師岡龍也(もろおか・たつや) (一社)FOURTH WELLNESS

 

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