国土交通省関東運輸局は11月16日、17日、地域連携促進企画として取り組む「江戸街道プロジェクト」の一環として、東京・日本橋の東京メトロ三越前駅の江戸桜通り地下歩道で日本橋から広がる五街道道(東海道・日光街道・奥州街道・中山道・甲州街道)とその枝道である脇往還(水戸街道や成田街道など)沿いに関連するご当地名物を集めた地域PR物産展「江戸街道ぶらり旅~ご当地名物集めました!~」を開いた。関東全域から15事業者がブースを設置し、江戸街道沿いの魅力を一般の方に広く周知する。
物産展では、地域の産品の展示・販売として15ブースが設けられるほか、地域が受け継いできた伝統・文化体験として「小さい盆栽づくり」、地域の魅力を発信するステージとして殺陣・居合の披露、三味線ライブ、江戸街道の魅力を紹介するパネルの展示などが行われた。
物産展の開会式では冒頭、関東運輸局の藤田礼子局長が「本イベントは、関東運輸局主催で一般の方向けに江戸街道プロジェクト全体のプロモーションを開始するキックオフイベントとして開いた。街道にはさまざまな歴史・文化、温泉、食など魅力的な資源があり、街道観光を促進するとともに、旅を楽しむきっかけとなれば」と話した。このほか、2027年に神奈川県横浜市の旧上瀬谷通信施設(米軍施設跡地)で国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)との連携していくことにも言及した。
江戸街道プロジェクトは、広域関東(1都10県)の魅力を「江戸街道」という統一テーマでブランディングし、街道観光の推進を通して地域を活性化する取り組みで、関東運輸局が2022年度から主導。観光資源が単体ではなく複数で連携することで相乗効果を生み、魅力度や発信力の向上、集客増につながる取り組みとして期待されている。
同プロジェクトではこれまで、有識者会議の設置にはじまり、推進ビジョンの策定やロゴマーク作成、リーフレット作成、街道観光シンポジウム開催、オンラインセミナー開催、専門家マッチング事業、街道観光資源の再編集、街道観光プラットフォーム(仮称)構築による街道観光振興への効果検証事業などを行っている。