ニューヨーク市観光会議局は、最新のニュースレターで、5月末のメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)を皮切りに本格化する夏の観光シーズンに向けて、全5行政区(マンハッタン、ブルックリン、ブロンクス、クイーンズ、スタテンアイランド)で楽しめる無料および低価格のアクティビティを紹介している。
マンハッタンの名門美術館「フリック・コレクション」は、改修を経て今年再オープン。水曜午後は任意料金での入館が可能で、12歳以下は常時無料となっている。
ホイットニー美術館では、ミートパッキング地区移転10周年を記念し、LGBTQ+の人々の権利や多様性を祝福・支援するプライド月間にちなんだパフォーマンスやツアーを無料で実施中だ。
また、彫刻家ミシェル・バソンピエールによる巨大な動物彫刻作品が、パーク・アベニュー沿いで来春まで展示されており、自由に鑑賞できる。
ブルックリンでは、新しい野外芸術フェス「シュガー・シュガー・フェスティバル」がドミノ・スクエアで開催され、演劇、ダンス、コメディなどの上演が無料で楽しめる。夏恒例の無料パフォーミング・アーツ・フェス「サマーステージ」では、故クインシー・ジョーンズへのオマージュとして名作ミュージカル映画の特別上映される。
ハーレムでは、ブラックカルチャー研究の拠点「ショーンバーグ・センター」が100周年を迎え、記念フェスティバルが開催される。1945年生まれの人向けに無料乗船を実施。6月6日には、かつての運賃と同額でクルーズを楽しめる特別キャンペーンも行われる。
ブルックリン・ブリッジ・パークは15周年を迎え、夏の間はオペラ公演や野外映画、カヤック体験などの無料イベントが数多く開かれる。また、世界最大級のLGBTQ+パレード「プライド・マーチ」は6月30日にマンハッタンで開催されるほか、各行政区でも地域独自のパレードが予定されている。
サッカーファンにとっては、6月から7月にかけてアメリカ各地で開催されるFIFAクラブワールドカップが注目の的となる。ニューヨーク・ニュージャージー会場での試合に合わせ、市内のバーやレストランでは観戦イベントも行われる。
アウトドア派には、6月8日にブロンクス・リバーで開催されるカヤック体験イベントがおすすめ。トレイルや緑地を探索しながら、家族で自然とふれあえる1日となる。さらに、ロッカウェイ・ビーチでは海水浴やサーフィン、人気タコス店での食事など、リゾート気分を楽しめる。アクセスは地下鉄またはフェリーが便利だ。
スタテンアイランドでは、無料のフェリーでアクセスできるマイナーリーグ野球チーム「フェリーホークス」の試合観戦が人気。ホットドッグやチキンテンダーが詰まった記念バケツ付きの家族向けセット「ファミリー・ファン・フォーパック」も好評だ。