岐阜県白川村は、世界遺産「白川郷」集落に最も近い「せせらぎ公園小呂駐車場」で、6月2日から大規模な舗装工事を開始すると発表した。工期は9月30日までを予定している。

工事期間中、同駐車場は大型バスとオートバイのみが利用可能となり、普通車やタクシーは利用できない。普通車の来訪者には「みだしま公園臨時駐車場」や「寺尾臨時駐車場」への駐車を案内している。寺尾臨時駐車場からは、集落までの移動に5〜20分程度の余裕を見込むよう呼びかけている。
村は工事に伴い、駐車場周辺で渋滞が発生しやすくなると見込んでおり、一般道での乗降や私有地への無断駐車を避けるよう求めている。最新の交通・混雑情報は、オーバーツーリズム対策の一環として開設された情報サイト「白川郷すんなり旅ガイド シラカワ・ゴーイング」で提供している。
せせらぎ公園駐車場は約30年前に整備され、世界遺産集落の玄関口として利用されてきたが、近年は老朽化が進み、雨天時や雪解けの際に路面の割れ目やくぼみに水がたまるなど、安全性に課題があった。今回の工事では舗装の全面的な改修に加え、大型バスの駐車位置を見直し、安全で快適な受け入れ環境の整備を図る。
白川村は、今後も観光客の受け入れと住民の生活の質を両立させる持続可能な観光地域づくりを目指していく。