ICCA(国際会議協会)は5月20日、2024年に世界で開催された国際会議の統計を発表した。2024年の世界全体の国際会議件数は11,099件となり、コロナ禍前の2019年(14,606件)の約76%まで回復した。

日本は、前年の363件から18%増の428件となり、2023年に続いて世界7位を維持。上位10カ国の中で最も高い増加率を記録した。6位のフランス(432件)との差はわずか4件に縮まり、トップ5の国々との差は縮小している。
アジア太平洋地域における日本の国際会議開催件数は、中国(249件)、韓国(243件)、オーストラリア(227件)を大きく上回り、2023年に続き1位を確保。日本の会議件数は、アジア主要国・地域全体における33.4%を占めている。
都市別に見ると、アジア大洋州地域ではシンガポール144件、ソウル124件、バンコク115件、東京 97件、香港 86件がトップ5。5件以上の会議を開催した上位80都市に、日本からは4位の東京のほか、京都(11位・49件)を含む16都市がランクイン。北九州、つくば、広島、金沢などは前年から開催件数を大きく伸ばし、都市別の躍進も目立った。
国内で1件以上の国際会議を開催した都市は60以上に上り、大都市のみならず地方都市も含めた全国的な取り組みが、日本の世界7位という結果につながった。
ICCAは、国際会議の件数や開催都市などに関する調査を毎年行っており、国際会議の開催動向を示す主要な指標として世界各国の観光・MICE関係者に活用されている。今回の統計では、①参加者が50人以上②1度限りの開催ではなく定期的に実施③開催国が日本を含む3カ国以上でローテーションしているという3つの条件を満たす会議が対象となっている。