外務省は6月13日、イスラエルを含む中東地域の緊張の高まりを受け、イスラエル全土の危険情報をレベル3(渡航中止勧告)またはレベル4(退避勧告)に引き上げた。
観光やビジネスなど目的を問わず、同国への渡航は止めるよう強く求めている。すでに滞在している旅行者には、自らの安全確保に努めたうえで、商用便の運航状況を確認し、早期の出国を検討するよう呼びかけている。
イスラエル国内ではガザ地区およびその周辺、レバノンとの国境地帯において、引き続きレベル4(退避勧告)が適用されている。
ヨルダン川西岸地区の一部地域も引き続きレベル3に指定されている。ジェリコ、ベツレヘム、ラマッラおよびそれらとエルサレムを結ぶ主要道路を除く広範な地域に対し、「渡航中止」が勧告されている。
イスラエル国内ではテロ事案も後を絶たず、テルアビブを含む都市部では、銃器や刃物、車両を用いた襲撃が複数報告されている。旅行者は外務省「海外安全ホームページ」で最新のテロ・誘拐情報にも注意を払う必要がある。
政府は、現地滞在中の邦人に対し、速やかな退避を強く促すとともに、イスラエルへの新たな渡航については厳に控えるよう繰り返し警告している。