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カフェとアートの街、メルボルン

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 海外旅行予約アプリ『NEWT(ニュート)』を運営する、令和トラベルでブランドやコンテンツなどを担当している向井が、実際に訪れた海外の街を紹介していく連載。ブランドやカスタマーエクスペリエンスの観点から、個人的に感じたその街の魅力を深掘りしていく。

カフェの街、メルボルン

カフェの街、メルボルン

 東京のカフェを何軒か巡ると、何度か遭遇する街の名前がオーストラリアのメルボルンだった。わたしの中でいつの間にか「カフェの聖地といえばメルボルン」になっていて、カフェ好きなわたしにとっては、ここ数年ずっと憧れの街だった。

 メルボルンという街を知っている人であれば、なんとなく「おしゃれな街」「洗練された街」という印象を持っている方も多いのではないだろうか。それはもしかすると、わたしが持っていたイメージのように、カフェと結び付くからかもしれない。

 各都市には一定のブランドが存在すると思う。メルボルンはある意味、前述のようなイメージを醸成できているのだから成功しているのではないだろうか。例えば京都が、訪問する人々にとって「歴史深い、ユニークな文化を感じられる街」という印象を持たれているのと同様に。

 2023年4月、ひょんなことから仕事をかねて、メルボルンを訪れることになった。期待を膨らませて行った街はまさに「カフェの街」だった。現地ガイドさんによると、メルボルン市内のカフェは、なんと2,000以上という。道を歩けば、いくつものカフェに出会う。

 実際に訪れたカフェの1つが「Higher Ground」。さまざまなメディアにも取り上げられている有名店で、私が行ったときも数人並んでいた。

 エスプレッソドリンクの質や種類の多さはもちろん、店内のインテリアやカトラリーまでこだわりが感じられる。

 ホテルの近くにあったので、モーニングに立ち寄った「Lau’s Café 888」。地元の方らしき人たちも、テイクアウトしていた。テラス席のパラソルもおしゃれ。

 本格的なエスプレッソが楽しめる「Market Lane Coffee」もおすすめ。メルボルン在住の方から教えてもらったお店。店内ではオリジナルブレンドの豆も販売している。

 事前に調べて訪れたカフェから、ふらっと入ったカフェまで、どこもレベルが高い。なるほど、まさにイメージ通り、メルボルンはカフェの聖地だった。

アートの街、メルボルン

 もう1つ、実際に訪れたことによって私の中でメルボルンのイメージがアップデートされた点がある。それが、アートだった。歴史や画家の出身地などさまざまな要因が本来はあるのだが、観光客にとっては有名な美術館がある都市は、それだけで「アートの街」という印象がつきやすいかもしれない。例えば、パリのルーブルやニューヨークのMoMAなどのように。

 メルボルンにはオーストラリア最古の美術館である「NATIONAL GALLERY OF VICTORIA」がある。ピカソ、モネ、ルノワールなど有名な画家の作品も多数展示されているので、ご存知の方も多いかもしれない。驚いたのは、この美術館がいつでも誰でも入館無料なことだ。どんな人でもアートを楽しんでほしいと無料で開放されているそう。

 また、「ホイザー レーン」と呼ばれる、誰でもアートを上書きしていいストリートがある。市が公式に許可をしていて、有名な観光スポットにもなっている。市政からアートを推奨するという取り組みこそが「アートの街」というブランドを根付かせるのかもしれない。

 市内は無料で乗れるトラムにもアート。街にも多様なウォールアートが点在する。

 日本とは季節が逆になるメルボルンは、まもなく冬になる。秋の訪れを感じる季節に街を歩いたが、自分もなんだか洗練されていくようだった。冬に、オーストラリアで人気のエスプレッソドリンク「フラットホワイト」を片手に街を歩くのも、きっと素敵に違いない。

■NEWTのメルボルンツアーはこちら

https://newt.net/spl-vic

All photo by Manami Mukai

 寄稿者:向井 愛美(Manami Mukai)

 海外旅行予約アプリ『NEWT(ニュート)』の運営会社「令和トラベル」創業メンバー。ブランド / カスタマーコミュニケーションを担当。コンテンツUnitリーダー。Web広告代理店、メディア編集部を経て現職。ブランドマネジメント、コピー / UXライティング、タイアップ企画、SNSディレクション。

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