車窓にピンクや赤の花々が一面に広がる。関越自動車道を東京から長岡方面に走り堀之内インター辺りで、目に入る光景だ。あえて、高速道路沿いに植栽をしていると言われる堀之内の芝桜である。また、近隣には錦鯉の養殖場もあり、カラフルな色は気ままに泳ぎ回る鯉のようにも思える。
インターを降り公園内に立ち寄ってみる。すると、手前から一面に広がる芝桜と遠方に残雪の越後三山が目の前に迫ってくる。赤い花と白い山、青空が一つのキャンバスの中で競い合っている。
さて、新潟県は、ゴールデンウィークが明けると冬が終わり、一気に春がやって来る。長い冬を我慢し続け、待ちわびる太陽の光を求めて、観光客も増える。
最近の旅行目的は、宿泊施設に泊まることが主流となっている。しかし、郷土料理や山海の幸に舌鼓を打つことも旅の楽しみである。また、季節感のある花々に触れることも楽しみが倍加される。いい日旅立ちと言われるように、天候も安定する時季、新たな発見探しの旅も乙なものである。
(2010.05.15.撮影)
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取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長