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中越大震災を乗り越えて~旧山古志村の闘牛・新潟県長岡市~ニッポンを歩こう102

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2004年10月の中越大震災、旧山古志村(現長岡市)は日本全国の注目の的となった。震災後半月が経った後に3匹の子犬と母犬が救出されたのだ。

旧山古志村は、被害が大きかった。そのため、村内の蓬平温泉をはじめ、錦鯉の発祥の養殖場や牛の角突き場も甚大な被害を受けた。

さて、山古志を中心とする牛の角突きは、江戸時代の文献にも記されている。国の重要無形民俗文化財に指定されている。大震災の影響による壊滅的な被害は、闘牛の存続を危ぶむこととなった。しかし、全村避難が解かれた翌年、2008年に角突き場は復興する。

村全体が鼓動が止まった状況は、東日本大震災や能登地震などでも発生している。特に福島県の浜通りは、原発問題もあり、いまだに戻ることができない場所もある。それ故、自然災害だけでなく、あらゆる事象を他人事にせず、記憶の中にきちんと刻む必要がある。後世に語り継ぐことは、私たちの使命でもある。

山古志村は、震災の翌年には長岡市に編入された。行政区分としては、山古志という地名は消え去った。しかし、この牛の角突きを通じて、山古志という名前を記憶に留め、つなげて欲しいと感じる。

(2010.05.30.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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