東武鉄道、東武ホテルマネジメント、日立製作所、日本NCRビジネスソリューションの4社は8月5日、ホテル業界の労働力不足解消と持続可能な発展を目指し、生体認証サービス「SAKULaLa(サクララ)」を活用した省人化・高付加価値化の取り組みを開始したと発表した。
第1弾として、宇都宮東武ホテルグランデで、指をかざすだけでストレスなくチェックインと決済が完了するセルフチェックイン機を導入し、同日からサービスの提供を始めた。
チェックイン機では、予約番号などを入力する必要がなく、利用者は短時間で手続きを済ませることができる。従来のセルフチェックイン機と比較して手続き時間が30~50%短縮され、有人対応と比べると70%以上の時間削減が可能となる。
同機は、日本NCRが開発するホテル向けセルフチェックイン機「エスキオ」に、日立が提供する指静脈認証装置と認証システムを連携させたもの。既存の機器に対しては装置とソフトウェアの一部改修のみでSAKULaLa対応が可能となる。
今後は、チェックインだけでなく客室、レストラン、フィットネス施設などホテル内の各サービスにもSAKULaLaの利用を広げ、「手ぶら」でのホテル体験を目指す。ホテルシステムと連携することで、顧客の施設利用履歴や嗜好をスタッフが即座に把握でき、ホスピタリティの質も向上するという。
生体認証サービスSAKULaLaは、スマートフォンやICカード不要で、指静脈認証により個人のデジタルアイデンティティに安全にアクセスできる仕組み。2024年4月のサービス開始以降、すでに8000人以上が登録している。
東武ホテルグループでは、今回の導入を皮切りに、東武グループ各施設での展開も進める。今後5年間で1000施設以上のホテルへのSAKULaLaの導入目指す。
導入記念キャンペーンで8月5日から7日までの期間中、宇都宮東武ホテルグランデでは、生体登録を行った来館者に「金谷ホテルベーカリー クッキー詰め合わせ」や「栃木地酒・地ビールセット」をプレゼントする。また、2026年1月7日までの長期キャンペーンとして、東武百貨店での登録で東武商品券1,000円分をプレゼントするほか、SAKULaLaでのレストラン決済で30%の割引が受けられる。