関東運輸局海上安全環境部は8月12日、横浜港新港ふ頭に入港した外国籍大型クルーズ客船「ODYSSEY」(旅客定員640人)に対し、安全性などを確認する立ち入り検査「ポートステートコントロール(PSC)」を実施した。検査の結果、7件の軽微な欠陥が指摘され、本船側に是正を指導した。(写真は新港ふ頭客船ターミナル)
外国籍クルーズ客船には多数の旅客と乗組員が乗船しており、安全な運航を確保し、旅客が安心してクルーズを楽しめるよう、関東運輸局は外国船籍クルーズ船に対するPSCを積極的に行っている。こうした取り組みにより、健全なクルーズ振興を図る方針としている。
PSCは、国際海事機関がタイタニック号の遭難事故を契機に策定した船舶の安全、環境、保安などに関する国際基準への適合状況を確認する制度。日本では入港する外国船舶に立ち入り検査を行い、不適合が見つかった場合には是正を指導している。