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車窓に浮かぶ夕暮れの塔~東寺五重塔・京都市~ニッポンを歩こう124

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京都ツウは、東寺五重塔が見えると帰ってきたと実感するという。(最近は、京都タワーと言う人も増えたが)高さ55m、木造建築物日本一の高さである。

東寺は正式名称「教王護国寺」、平安京造営時に南の玄関口である羅城門の東西に対置された二つの寺院の一つだ。平安京の西側は、低湿地であったため、西寺は廃れ、東寺のみが往時の姿を残している。また、弘法大師空海を開祖とする真言密教の聖地であり、この五重塔には中国・唐から持ち帰った仏舎利も納められている。

このように、都とともに長い歴史を刻んできた東寺は、京都を代表する観光地として、常にブラッシュアップを続けている。特に、春の桜や秋の紅葉の時期には夜間特別拝観を取り入れ、その幽玄なライトアップが、京都駅からも徒歩圏内にあるため、人気を博している。境内の池に映し出される逆さの五重塔の彩りは、荘厳そのものだ。

さて、盆地である京都市内は、夕焼けが綺麗に見える日が少ない。しかし、この日は、西側の山際もくっきりと見え、近鉄電車の車窓にも赤く染まる姿を見せた。五重塔は、黒々とコントラスト豊かに旅人を見守っているかのようだった。

(2022.02.25.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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