大分県宇佐市(後藤竜也市長)は8月28日(木)、東京・銀座の大分県フラッグショップ「坐来大分」で観光プレゼンテーションを開いた。今年、宇佐神宮が鎮座1300年を迎えることから、官民一体でこれを機会に観光振興に努めたい考え。今年4月に市長に就任した、後藤市長は「観光振興を一丁目一番地に掲げている。より力を注いでいきたい」と力を込めた。
宇佐神宮は全国に4万社あるといわれる、八幡社・八幡宮の総本宮。各地の有名な八幡宮も宇佐神宮がルーツとなっている。本殿(八幡造)と孔雀文磬(くじゃくもんけい)が国宝に指定されているほか、神仏習合、神輿、放生会の発祥の地としても知られる。
後藤市長は「宇佐神宮御鎮座1300年は観光振興の千載一遇の機会」とし、市や宇佐市観光協会、宇佐商工会議所などで組織する「宇佐神宮御鎮座1300年・勅祭記念事業実行委員会」を中心にさまざまな関連事業を行っていることを紹介した。
代表的なものとしては、今年は10年に1度、天皇の使いの勅使が天皇からのお供え物を奉献する祭事「勅祭」が行われることから、当日の10月6日(月)の前々日である4日(土)に小笠原・武田両流流鏑馬神事、5日に提灯行列・奉祝花火を実施する。また、10月26日(日)には、初開催となる「古代宇佐時代祭」を行う。
後藤市長は本紙の取材に対し、観光振興に力を入れる理由について、「少子高齢化の世の中で、人口を増やしていくのは難しい。今後は関係人口を増やし、地域活性化をはかりたい」と答えた。
会では同市出身の雅楽演奏者・〆野護元(しめのもりゆき)氏が横笛を披露したほか、宇佐市出身のフードプロデューサーの神谷禎恵氏が登場し、作り立てのゆずごしょうを振る舞うなど、食の魅力も発信した。
※アイキャッチは、後藤竜也市長(左)と〆野護元氏
情報提供 旅行新聞新社(https://www.ryoko-net.co.jp/?p=154386)